#110
何も
ジャズもミックスもリーディンも――。
そして、この場にいるすべての人たちは自分が助けるからと。
「助けるって……どういうことなの……? サービス……?」
ジャズが立ち上がってサービスのほうを見ると、彼女の体が
そんな
「サービス……なの……? でも、その姿……」
黒かったサービスの髪が
ジャズはまるで
ゆるやかに浮かんでいたサービスは、
リーディンを
「だいじょうぶだよぉ……あたしがいるよぉ……」
散っていく黒い雲も
それは泣いている空を
すると
さらにサービスが
そして彼女の体から光が
「この光……一体なんなの?」
ジャズは
サービスの放つ光を
その光は、先ほどのリーディンが起こしたことで
「これが、リーディンのいっていたサービスの
ジャズはリーディンがいっていた話を思い出していた。
サービスが人間ではないということはなんとなくわかっていたが、まさかこれほどのことができるとは思ってもみなかった。
しかし、サービスはリーディンのいうような化け物ではない。
こんな
ジャズは、空で光を振りまくサービスを見ながら
きっとサービスが自分の
自分では守っていたつもりが、
ジャズはそう思うと、
「なんかスゴイことになっちゃったね」
「ミックス!?
いつの
そして自分もサービスに助けてもらったといい、言葉を続ける。
「まだ終わりじゃないよ、ほら」
それから彼は
そこには、空中で
だが、
彼女もサービス放つ光を浴びて
「そうね……。じゃあミックス、
「いちいち
「なんかいった?」
「いいえ、なんでもありませんよ」
泣きながら笑うジャズにいわれ、ミックスはリーディンと
そして
すると光は止み、空中に浮いていたリーディンが
ジャズは涙を
「よかった……本当によかったよ……」
拭った涙がまた流れる。
しかし、今度は拭わない。
何故ならもう戦いは終わったのだから。
「ホントによく泣くよね。ニコのご
地面へと降りたミックスはニコを抱き、そんなジャズの姿を見て笑うのだった。
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