第21話 決戦 後編

ガチャガチャ、鉄同士がぶつかる不快な音で目を覚ます。起きて自分の周りを見回す。俺は恐らく3公に捕らえられたのだろう。自殺防止なのか丁寧に猿轡までしてある上に、対魔術効果がある魔素鉄で鎖が作られている。なぜか傷口もふさがれているので、わざと生かされたのだろう。

恐らく俺の最後の抵抗の魔術は発動しなかったのだろう。王国もこれで一気に不利になってしまう…どうしたものか、、、。


いろいろと思考をしていると、

ギィ~がちゃっ……。鉄製の扉が開いて締まる歪な重低音がなった。

「お久~~元気~?」

3公の一人である緩い少女がやって来た。


「これから移動ね~はい立って~」

俺は鎖を少女に持たれて連れていかれる。


「はい、んじゃここに入って。」

豪華な装飾がなされた扉が開かれると、、、


他の3公の少女と綺麗な30代前半ぐらいに見える女性、そして武装した騎士が両脇に規則正しく並んでいる。

俺は促され中央の道を歩いた。


「そこで止まりなさい、頭を下げて片膝を地面に着きなさい。」

レティシアにそういわれて大人しく従う。


「あなたがレイド?ふーん、パット見た感じ普通の青年ね。」

綺麗な女性がそういって俺の顔をつかんで持ち上げ品定めするようにじろじろ見てきた。


「まあ悪くないわね。貴方たちの好きにしていいわよ。」


「「ありがとうございます、皇帝陛下。」」

3公たちがお礼を言う。なるほどね、皇帝は女だったのか、、、さらに言えばここに居る騎士も恐らく大半、いや全員女性だろう。先ほどの視線でそう感じ取った。おそらく皇帝は男が嫌いなのだろう。


俺は3公に連れていかれ今度は妙に女の子の部屋というような感じの部屋に連れてこられた。


「おい、さっきからなんでずっと黙っているんだ?」

3公の様子がおかしい。


「あなたの最後の魔術が起動して帝都が全部氷漬けになったのよ、その罰として私達はあなたと性交して孕んで戦力を増やせと言われたのよ。」


「は?」


「だから!!


「いや待ってくれ!じゃあ戦争は?戦争は王国はどうなった!?」


「王国と帝国は和平締結したわ。貴方が3日も寝ているうちにね。条件は表立っては旧魔王領は王国の領土として正式に認めること。裏はあなたの身柄を帝国に渡すこと。これで締結したわ、国王は必死になってあなたの事を取り返そうとしたけど、国民の命とあなたの命を比べて前者を選んだようね。」


「そうか、よかった、、、みんな無事なら。」


「良くわないでしょ、これから私たちがあなたの処遇を決めるんだから、奴隷になるかもしれないし、腹いせに拷問されるかも、、、。」


「……確かにな、でも元々俺は途中で死ぬ予定だった、だから国王に恩返しできたなら別に未練はないよ。……やっぱ嘘、美少女とハーレムエッチだけはしてから死にたい。」


レティシアとベットの上で話す。


「で、どうすんの?ヤるの?」


「なっ!?」


「いや、だって敬愛する皇帝からの勅命なんだろ?」


「それはそうだけど……。」


見た目は妖艶なお姉さんなのに対して初心なところがまさに俺のストライクゾーンに入った。


これだよ!!この恥じらい!!これが俺の求めていたものだ!!


「レティシア、大丈夫だ、俺に任せてくれ!優しく痛くないように配慮するから!!」


「えっ……なんで、さっきまで否定的だったじゃない!なんでいきなり……。」


「レティシアが可愛いからだ、、、」

そういって俺は器用にズボンを脱いでパンツも脱いでいく。


ボロン……。そんな音がしそうなぐらいに勢いよくパンツから飛び出したモノをレティシアの顔の前に持っていく。


「えっ……おっきぃ……こんなのはいるわけ…ない……。」


「ほらレティシアが可愛いからこんな風になってしまったんだぞ、責任取ってくれ。」

まるで捕虜(?)とは思えない行動だが、レティシアはどぎまぎしながらも俺のアレを手で握った。



そして俺の一物をしごくのかと思ったが、っぎゅううと握ってきた。その瞬間激痛が走り俺は再度気絶した。


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