青い空に祝福を4

月が綺麗に見える。

空にぽかり、と浮かぶ月は大きくて、手に収まることはなかった。

思わずメリルは眉を下げる。

「思い出しちゃった、よなぁ……」

透き通るような空を眺めればメリルはぽつん、と呟いた。

「ずっと思い出さないでくれたら良かったのに……そうしたら、いっちゃんもきっと幸せになれたのになぁ……」

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