天使はいちごミルクに溺れる5

「ねえ、啓示者様ってこの世に何人いるの?」

ふと、眼鏡をかけた少年は富士額の少年へと問いかける。

「ふふ、それはね、真の啓示者様しか分からないんだよ!」

その言葉に眼鏡をかけた少年はうーん、と、首を傾げた。

「真の啓示者様ってなに?」

「啓示者様の中で

一番偉い人のことだよ!」

えっへん、と富士額の少年は腰に手を当てて得意げに言う。

感心したように眼鏡をかけた少年が眼鏡をくい、と上げた。

「じゃあ、一番偉い神様なんだね」

その言葉に少年は嬉しそうに笑った。

「うん!だから、一番になれるのは一人でしょう?だから、一番偉い神様は一人なんだよね」

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