くるくる回るは思い出のメリーゴーランド4

ジェットコースターに乗っていた。

とても早くて楽しくて思わず標は声を上げる。

ふと、視線を下へと下ろせばクラスメイトが一人で歩いていた。

確か…永富佑ながとみたすくだったかな。うーんと悩みつつも彼を高い位置から見下ろしていた。

ふと、そんな佑の背後を小さな女の子が後を追うように歩いている。

迷子か、と思ったが。

格好が普通の人間とはかけ離れた。どちらかと言うと魔法少女に近い少女だった。

「なんで魔法少女がこんな所に居るんだ…?」

思わず首を傾げた。

ガタン、と音を立てジェットコースターが頂点へと登りつめる。

そこからの急落下。

標は考える余裕などなかった。

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