第95話 第四章 『カノジョ宣言して、なにが悪い!』(13)
クレオはといえばなんだか暇そうで、俺の視線を感じたのか、ちょっと照れたように微笑む。
おお、照れたトコもかわいい!
またまた見惚れてしまいそうだ。
しかし・・・なんだか教授は、セクメトナーメンを気に入っているのかもしれない。
なんたって気まぐれだから、性に合わない学生とか、いつも扱いが雑だからな(笑)。
それに比べると、あれやこれや説明して、楽しそうに質問に答える教授というのは結構珍しい。
たまに、ちょっと真剣な顔をして、そして手でブロンドの髪をクルクルと弄る。
教授がたまに見せる、『CPUフル回転時』の癖だが、それだけ古代人のセクメトナーメンにどう解らせようか・・・と思案している証だ。
ひとしきり説明し、質問にも答え終わると、
「ハチ。近いうちに三人で研究室に顔を出しなさい。イルミナティの分析が必要なんでしょ?」
「はい、そうさせてもらいます」
「わたしはもちろん協力するし、必要なら、コネ使ってその道の専門家を投入するから」
「コネ・・・ですか?」
「そう、超古代のテクノロジーっていうと現代では表向き相手にされていないけれど、政府機関・宗教機関では極秘裏に研究が進められているのよ」
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