第65話 第三章 『護衛するのだぞ? 同居生活は当然であろう!』(24)
「ほら、こんなに綺麗な奥さんが欲しいって言っているよ?」
してやったりのおばちゃんから、ハチが笑いながら鳩を受け取る。
ん?
もしかして・・・『奥さん』って・・・妾のことか?
・・・・
他人から見ると、妾達は夫婦に見えるのか?
うわ・・・赤面してしまう。
だけど、自分でもなぜ赤くなってしまうか分からない。
・・・まさか、妾は彼のことを男性として意識しているのか?
そんな馬鹿な。
彼は護衛対象だぞ?
マケドニア騎士団始祖であられるアレクサンドロス陛下の血脈なのだぞ?
そ、それに・・・自慢にもならんが、男性に興味の視線を向けたことなど一度も無い。
でも・・・あれ、ハチも赤くなっている?
◇◇
妾たちは、またしても大量の荷物を抱えて、ハチのアパートに到着した。
買い物というものは大変だな。あっという間に荷物が増える。
だが、店で商品を選ぶというこの楽しさは何だ? いままでこういう楽しさは体験したことが無い。
最初に服やら化粧品やらを選んでもらった時は、あまりの商品の多さと華やかな空間のせいで、何が何だかわからないうちに終わってしまったが、その後は少々心の余裕が生まれたゆえ、かなり楽しむことが出来た。
これだけ楽しい理由は、やはり品揃えと商品自体の品質の高さなんだろうか。
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