第61話 第三章 『護衛するのだぞ? 同居生活は当然であろう!』(20)
お揃いカップをカゴに入れるとき、ハチのほうをちらりと見たけど、まんざらでもないカンジ。
も、もしかして・・・彼もなんか意識しているのか?
妾のぺアカップに気付かぬほどセクメトは、夢中になって材質を不思議がったり(特に樹脂製、すなわちプラスチックとかいうヤツ)、工作技法を想像してぶつぶつと呟いている。
そのまま気付かないでいてくれ。
あ!
また荷物が増えてきたので、慌ててハチから奪い取って持つことにした。
さきほども持たせてしまったので、何度もスポンサー殿に持たせてしまっては申し訳ない。
すると、ハチがちょっと驚いている。
「クレオ、おまえ華奢なのにパワフルだな」って。
何を言っているのだハチは。
「これくらい何ともない。あのな、ファラオは全エジプト軍を率いて、戦争の際には最前線に立つし、騎士団長とて同じだ・・・普段から兵卒と同じ、いやそれ以上に体の鍛錬は欠かさずやっている!」
たしかに、妾は華奢な体つきではあるものの、上腕とか太ももとかけっこう筋肉が顔を見せていて、引き締まっていることこの上ないし、筋力には自信があるのだぞ?
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