白雪姫とその母 3
本当は知ってたの。
お母様が眠る私の元に来て、
頭を撫でてくれたこと。
ごめんなさいって泣いていたこと。
本当は知ってたの。
無表情でいたのは、
感情を押し殺す為だったって。
本当は知ってたの。
森に来たのは見知らぬ男。
向けられたのは弓矢。
お母様、あなたはついに私を……。
本当は、知ってたのにね。
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