遠くから (闇鍋三昧より)


その人は傍にいない。

抱き締めてくれない。

頭を撫でてくれない。


それでも、


スマホの向こうから囁き掛けてくる。

その声で、

ゆったりとした低めの声で、

私の心を癒してくれる。


あなたの声のおかげで、

私は安心して、

瞼を閉じることができるんだ。


顔も知らないあなた。

あなたの声に、私は救われています。

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