第74話.悪魔のダンジョン3

「現在、第5階層まで到達しています…。第6階層への階段は見つかって居ないのですよ。」

弾んだキーファの声。

広い洞窟の中をカンテラを持って先に進んでいる。

修道女の服に革の鎧。

腰に大きなナイフが2つ。

胸が窮屈そうな印象で腰からのすらりと伸びた足。

良いケツだ…。

「そうか…。いや、久しぶりだなこの感覚。」(コーホー・コーホー)

俺も鎧姿で穴の中…。

「はい、司祭様…。学生の頃を思い出しますね。」

微笑み返すキーファ。

目がマジだ…。

GUIのMAP上に扉の表示が出る。

「おい…。この向こうに部屋が在るぞ?」(コーホー・コーホー)

立ち止まる。

只の壁に見えるが…。

「あら…。ソコには何も無いと…。」

腰の小箱から地図を出すキーファ…。

「なら未発見の通路だな。」(コーホー・コーホー)

蒼い眼鏡で通すと悪魔紋章が書いていない壁だ。

つまり、この壁は偽物破壊可能オブジェクトだ。

腕の小盾からバールの様な物を外し、岩を叩く。

レンガブロックを崩す様に岩に穴が開く…。

金貨は出てこないが、穴の向こうに扉が見える。

「あら…。あら…。」

驚くキーファ。

「隠し部屋だな。」(コーホー・コーホー)

「学園の洞窟に…。ありましたっけ?」

「あったが…。ココまで手の込んだ偽装は無かったな。」(コーホー・コーホー)

相手も進化して居るのだ…。

いや、学習か?

扉を少し開け、手鏡を翳す。

牛の瞳が並んでいる。

モンスターハウスだ。

「俺が先に行く。」(コーホー・コーホー)

声を潜めて話す。

「はい。」

頭の上にレーザーリングを構築して扉を勢いよく開く。

『『『『ヴンモォーーーーーーーーー!』』』』

全てのうしの視線が俺に集まる。

「死に腐れ!!」(コーホー・コーホー・プッシュー)

レーザー光が部屋を明るく染める。(光る頭。)

バットを持ったミノ太の首が床に落ちる。

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」(コーホー・コーホー)

床を埋めるミノ太のボディ…。

『ぶもっふ。』

最後のミノ太の首が落ちる。

大虐殺…。いや大収穫だ。

「まあ、こんなに黒いミノタウロスが…。」

ナイフ短剣を両手に構えたままのキーファが喜ぶ。

足でミノ太を蹴りながら収納してゆく。

かなりの数だ…。

「なるほど…。揃ったら後方から数で圧し潰す心算だったのか…。」(コーホー・コーホー)

58匹目…。で床の紋章が光り始めた。

「まあ…。ミノタウロスが出ますわ…。今度はわたくしの番でよろしいでしょうか?」

喜ぶ顔のキーファ…。

目が怖い。

「ああ、そうだな、倒せるか?」(コーホー・コーホー)

「はい、もちろん。」

床の光が部屋に満ちる。

『ぶんもーーーー!』

バットを構えた黒ミノ太が出現する。

「えぃ!」

『ぶも゛っ!!』

一撃で右肋骨の隙間から肺と横隔膜を貫く角度で短剣が刺さる。

短剣を引き抜き、ミノ太のバットを足場に駆け上がるキーファ…。

おう、お見事。

首の左側、太い血管を切断した。

ミノ太の肩を越え、キーファは床に転がり距離を取って短剣を構えた。

血を噴き出しながら…収縮した肺で呼吸困難になるミノ太…。

キーファの方向にゆっくりと…。

ヒューヒューと口から血の泡を吐き出し、ふらついた足でそのまま崩れ落ちた。

「ふふふ、殺りましたわ…。」

短剣を振り血を落とすシスター。

返り血で頬を染め上気した顔のキーファは…。

牝顔だ…。

「ふふふふふ。」

「どうした?キーファ。」(コーホー・コーホー)

床に崩れた黒ミノ太がビビクンビクンしている。

未だ死んでない…。

が、立ち上がる事は出来ないだろう。

「ご領主様にお願いが…。」

司祭さまで無く、ご領主様か…。

「なんだ?」(コーホー・コーホー)

「この部屋のミノタウロスを教会に寄進して欲しいのですが…。」

黒ミノ太はうまい。

このダンジョンは教会の物だ。

しかし、狩った者に獲物の所有権がある。

「ふむ…。困ったな。俺の獲物だぞ?」(コーホー・コーホー)

処理は面倒なので教会の買取所で金に換える心算だが…。

潤んだ顔のキーファ。

興奮している。

「はい…。解っております。ですのでお願いを…。」

教会の会計情況は知っている。

資金は潤沢だ…。

だが、予算にも限度がある。

発注する物資が多い為、予算も順番待ち…。

今はいきなり大金を用意するのは大変な状況だ…。

俺が大量のミノ太を買取所に持ち込むと教会経済の外に持ち出しになる。

「干し肉の状態で…。受け取るのなら良い。」(コーホー・コーホー)

兵士にタンパク質は必須だ。

「はい…。出来れば肉も…。」

短剣を腰のさやに収納して…。

もじもじキーファ。

下腹部、臍の下に両手を添えている…。

女の盛りシスターは血の香りに発条したのか?

「いや…。流石に…。」(コーホー・コーホー)

全部寄こせと言う事か!!

「お願いします。」

目の前で膝を付くシスター。

「では先程迄狩った獲物は引き渡そう。」(コーホー・コーホー・プッシュー)

ふん…。コレは教会のシスターからの領主に対するお願い…。

つまりハニートラップなのだ。

「ありがとうございます。ご領主様。」

顔を上げ喜んだ顔のキーファ。

「しかし、俺も肉が必要だ…。コレから狩る分は干し肉で欲しい。」(コーホー・コーホー)

「はい…。ではご一緒に。」

「そうだな…。未だ次の出現まで時間が在る…。相手をしてもらおうか。」(コーホー・コーホー)

キーファの肩に手を置く。ニチャァ。

男と女、穴の中。何も起きないはずはない…。

「はい…。では…。」

いあいあはすた冒涜的なシスターの爛れたお肉を貪った。






(〆◎皿●´)アヘモン・センター!!

(´・ω・`)じょうじ…。(書いてないです。)

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