「おはよ！」

「おはよう」

「今日は『天使のささやきの日』だよ！」

「天使のささやき？」

「天使のささやきって言うのは、ダイヤモンドダストのことだって！」

「ダイヤモンドダスト……太陽の光が反射して見えるんだったか？　テレビで見た時は綺麗だったけど」

「ね、綺麗だよね」

「でも、条件が厳しいんだっけ」

「そうそう、気温もだけど、晴れてなきゃいけないみたい」

「じゃあ、ダイヤモンドダストが起こりやすい日とかなのか？」

「ううん、あんまり関係ないかな」

「じゃあ、何の日なんだ？」

「今日はね、北海道で最低気温が更新された日なんだって」

「まあ、ダイヤモンドダストはおこりやすいのか？」

「低ければ低いほど起こるってわけじゃなさそうだけど……記録は－41.2℃だって」

「40……日本国内でそんなに下がるんだな……」

「ね、あれ出来るかな？」

「あれ？」

「ほら、濡れたタオル凍らすの」

「それはそこまで下がらなくてもできるだろ……」

「じゃあ、何ができるの？」

「何って言われると困るけど……どうだろうな。よく言われるバナナでくぎが打てるんじゃないか？」

「そんなことできるの！？」

「それだけ寒いとできるかもな」

「えー、見たい！」

「動画なら検索すればすぐ出来るんじゃないか？」

「実際に見たいの～！」

「ここらへんというか、だいたいの地域じゃ厳しいだろうな……」

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