2月6日 10:00
「おはよ!」
「おはよう、今日は遅かったんだな」
「ちょっとね~、じゃ、いこっか?」
「了解」
「ん? 今日はこっちなのか? いつもと違う道だよな」
「うん、今日は目的地があるからね」
「目的地?」
「今日はその目的地に着くまでに正解出来たら私のおごりで、できなかったら割り勘ね」
「なんだそれ」
「ヒントは食べ物?だよ」
「なんで曖昧なんだ」
「じゃあ、当ててみて!」
「はいはい」
「でも、普通に考えて2月6日だと『風呂の日』じゃないのか?」
「う~ん、おしい! 11月26日は『いいふろ』の語呂合わせでそうなんだけど、今日ではないんだな~。でも、結構惜しい!」
「風呂がおしい……? 語呂合わせ結構強引だからな……」
「ちなみに、今日は、あの顔を分け与えるキャラクターの誕生日でもあるんだよ」
「それもヒントなのか」
「ちょっとね」
「んー、風呂が惜しくて、あのキャラクターにちょっと関係してる……?」
「『温泉まんじゅうの日』とか?」
「あー、ちょっと離れたかも」
「違うのかー」
「ちょっとキャラクターの方に偏ってるかな~、どっちかっていうと、風呂の方に偏った方がいいかも?」
「時間切れ~」
「ここが目的地か?」
「そうだよ!」
「こんな店、あったんだな? これって、お茶? 『抹茶の日』とか?」
「正解! 今日はここで抹茶をのみます」
「こういうところって、来てすぐ飲めるものなのか? 予約とか」
「してあります」
「え」
「今日の朝連絡したら、この時間ならいいですよ~って」
「だからこんな時間だったのか」
「だって、結人は私行かなくてももうちゃんと起きてるだろうな~って。だから、今日は抹茶を隠すためにぎりぎりまで行きませんでしたごめんなさい」
「それは別にいいけど、それより」
「ん~?」
「風呂に何の関係が……?」
「えっとね、お湯を沸かす道具の名前が風炉って言うんだって」
「あと、あのキャラクターに何の関係が……?」
「え、あんパンって和菓子っぽくない? あんこだし」
「思ったより関係なくてびっくりしてる……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます