1月31日 07:00

「おはよ!」

「おはよう」

「今日は、『五つ子誕生の日』だよ!」

「五つ子?」

「ね、今、五つ子って聞くと、漫画の方思い出しちゃうけど、『五つ子誕生の日』だよ!」

「初めて五つ子が生まれたとか?」

「そう! 日本だと鹿児島で初めて生まれたんだって!」

「五つ子ってかなり珍しそうだもんなー」

「1976年に生まれたらしいよ? だから、それまで生まれたことなかったってことだよね~」

「滅多に聞かないもんな」

「双子でも結構珍しいよね?」

「テレビでなら見たことあるけど、実際に会ったことないな」

「私たちの学年にはいなかったもんね」

「テレビですら三つ子までしか見たことないし、五つ子なんて存在してるんだな」

「やっぱり全員似てるのかな?」

「たぶん? 一卵性かどうかだよな」

「二卵性ってあるけど、三卵生とかもあるのかな?」

「どうなんだろうな? 少なくとも聞いたことはないけど、三つ子も珍しいからかもしれないしな」

「本当に入れ替わったりできるのかな?」

「初めて会った人にはできそうだよな」

「面白そうだよね」

「何回も間違えられたりすると面倒そうだけど」

「あー、確かに。結人ですか、とか言われるってことだもね」

「だから双子とかは同じクラスにしない、みたいなやつが学校だとあるのかもしれないな」

「あー、なんか聞いたことある!」

「でも、双子ならともかく、それ以上になると髪型なり、目に見える箇所を変えるのが一番簡単かもな」

「あとはアクセサリーとかね」

「だからあの漫画はそうしてるのかもしれないな」

「だよね。そこまで似ちゃうとちょっと気持ち悪いというか、不気味?かも」

「ドッペルゲンガー的なことか?」

「そんな感じかな~」

「まあ、会ったことないから想像だけどな」

「どこかにいないかな~?」

「そんな簡単にいないだろ」

「ま、話はここまでってことで、今日は何の日でしょう?」

「いや、自分で『五つ子誕生の日』って言っただろ」

「そうだけど、今日は何日でしょう?」

「31日だけど」

「そう! 一か月お疲れ様!」

「あー、そうだな」

「そうだよ! 結人は、一か月連続早起きと一か月連続ランニングだよ! 実績解除だよ!」

「なんで最後ゲームみたいな表現にしたんだ…… でも、確かに、自分でも頑張ったなとは思った」

「千里の道も百歩からだよ!」

「一歩な」

「とにかく、えらいえらい! 撫でてあげる!」

「はいはい」

「これからも頑張ろうね!」

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