姚泓9 劉裕侵攻1
わちゃわちゃと国内の動乱平定に
追われていた
魔王
劉裕自身はこの北伐を、
一つの儀礼として認識していた。
いちど
いや明らかに先祖にまつわるあれこれ
拾いに来ただけだろ。
一方で
また
あっという間に劉裕軍は
進路上の城主たちは次々と降伏した。
その中にあって、
城を懸命に守り、降伏しなかった。
そのため檀道濟は新蔡を攻め落とし、
董遵を縛り、門の前でさらし者とした。
董遵は激怒しながら、言う。
「古の王者は国を攻める際、
士大夫には礼法に則り接した!
だと言うのにそなたは
ろくな大義も持たぬくせに攻め寄せ、
しかも士大夫に対しても、
礼にもとる振舞いを貫くのか!」
この言葉に檀道濟は怒り、董遵を殺した。
尋而晉太尉劉裕總大軍伐泓,次於彭城,遣冠軍將軍檀道濟、龍驤將軍王鎮惡入自淮、肥,攻漆丘、項城,將軍沈林子自汴入河,攻倉垣。泓將王苟生以漆丘降鎮惡,徐州刺史姚掌以項城降道濟,王師遂入潁口,所至多降服。惟新蔡太守董遵固守不降,道濟攻破之,縛遵而致諸軍門。遵厲色曰:「古之王者伐國,待士以禮。君奈何以不義行師,待國士以非禮乎。」道濟怒殺之。
尋いで晉の太尉の劉裕は大軍を總べ泓を伐たんとし、彭城に次し、冠軍將軍の檀道濟、龍驤將軍の王鎮惡を遣りて淮、肥より入り、漆丘、項城を攻ましめ、將軍の沈林子は汴より河に入り、倉垣を攻む。泓が將の王苟生は漆丘を以て鎮惡に降じ、徐州刺史の姚掌は項城を以て道濟に降じ、王師は遂に潁口に入り、至る所にて降服せる多し。惟だ新蔡太守の董遵は固守し降らず、道濟は攻めて之を破り、遵を縛りて諸軍門に致す。遵は色を厲しくして曰く:「古の王者の國を伐てるに、士を待せるに禮を以てす。君は奈何んぞ不義を以て師を行い、國士を待せるに非禮を以てせるか!」と。道濟は怒り之を殺す。
(晋書119-9_衰亡)
「大義なき侵攻」が、
一方の
後秦サイドについてる漢人の多くは、やっぱり南遷漢人らを「苦難から逃げ出したヘタレwww」って認識してそうだし、南遷漢人らは「クソ蛮族にしっぽ振りやがったヘタレwww」って思ってそう。董遵は胡族系なのかな、漢人系なのかな。それによってセリフの含意も変わってきそうだし、ちょっと探ってみたいところです。
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