鬼喰いの浄鬼師~くらえ俺の消臭剤!妖怪怨霊シュパッと討伐!イマドキの陰陽師が青春と呪術に全力投球!!~

作者 羽之 晶

35

14人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

 陰陽師物としてはかなりの異色作。この世界の現代陰陽師は、お札を貼る事で消臭剤だのLEDライトだのも鬼や霊を払うための戦いの道具に出来てしまうという。

 作品の雰囲気も異色で、一話目だけを読むと、明るいコメディ作品のようにも思えるのですが、その後これでよく主人公が闇堕ちしなかったなって思うぐらいのヘヴィ展開が待ち受けており、全編コメディのつもりで読み進めると雰囲気の違いにびっくりするかも。コメディ要素と同じぐらい、シリアスシーンもあるという点を、読む前の注意点として、レビューに記載させていただきます。
 ただ主人公が、気持ちをプラスの方向に切り替える悲壮感を引きずらないタイプなので、重い雰囲気のままでの進行はないです。
 
 このように話の雰囲気が、学園物のようになったり、コメディ感が戻ったり、再び重い展開にと言う感じで、目まぐるしく変わるため、飽きる事がありません。

 戦闘シーンはシリアスで緊張度が高く躍動感があります。異能バトルが好きな人が好む路線かも?激しい戦いの場面で軽いギャグ要素が入ったりもして、殺伐とした雰囲気を和ませる部分もあり。

 主人公本人が知らない過去があり、徐々にその謎も解明されていく期待もありますし、最初は逃げるだけで精一杯だった、主人公の成長の過程も楽しみです。

 カッコイイだけの陰陽師物に飽きてる方に、お勧めします。
 

★★★ Excellent!!!

ファブリーズ!! という外連味のある書き出しで始まりながら、本作の魅力は濃密な舞台設定と、生と死が皮一枚で隔たれたような息もつかせぬ迫真のバトルシーン、そして、その結果の悲しみ、苦しさ、重厚さにあります。もちろん常に重たいだけではなく、軽くセンスのギャグを挟むことで上手く緩急が取り入れられており、その結果、非常に戦闘や葛藤に目が行く構造になっています。
目に浮かぶほどのバトルシーンの迫力を味わいたい方は是非お読みください。