第94話ハムのようなマシュマロのような
息子くん産まれた時は二千九百グラムほどの体重で大きくも小さくもなく、へその緒を首に巻いていたけれど三日間完全隔離面会謝絶だったママよりすごく元気でした。
よく泣きよく飲む。ただし人工乳のみ、母乳育児が困難になったのもこのためで結局産後二ヶ月ほどして完ミ保育になりました。
そして丸々と太る太る、毎回検診は肥満のギリギリライン。動くようになったら痩せるからと言われるもママはハラハラしてました。
そんな息子くんが初めてばぁばに会いに行った時のばぁばの感想が「ハムみたいやね、可愛いね」だったぐらいには腕も太ももも顔もまん丸なマシュマロ体型でした。
歩き始めても数年はこのマシュマロ体型だったのですが、少しずつ少しずつ筋肉が増えるに従い息子くんほっそりし始め小学校中学年の頃にはママやばぁばがマシュマロボディを恋しがり息子くんに怒られていました。
どこに行っても目立つマシュマロボディで息子くんは人見知りなくよく笑っていました。
最近はすっかり骨太の筋肉質になりアルバムを開いてはママが懐かしくおもうだけ、あっという間にマシュマロボディじゃなくなるから今のうちにいっぱいギュッとしておくんだよと、当時のママに伝えたくなります。
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