第44話息子くん初めての海水浴
息子くんの初めての海水浴は内陸をひた走り橋を越えて瀬戸内海の島でした。
二泊三日の旅行で向かった海は八月の中旬でチラホラとクラゲの姿があるも浜辺まで押し寄せる量でもなく、暑い陽射しにキラキラとした水面がホテルの窓から見えると息子くん歓声をあげて喜んでいました。
到着したその日は海に行くには少々遅く、息子くんを連れて夕方の浜辺を散歩。
寄せる波に驚き逃げる息子くんに「明日は海に入るよ」と声をかければ景気よく返事は返ってきてましたが、波打ち際逃げ回る息子くんにママは嫌な予感しかしませんでした。
翌日は快晴。朝からゆったり温泉に行き息子くんと軽い朝食を摂って部屋に戻り水着に着替えて浮き輪の用意など諸々を装着。いざ海へ。
宿泊したホテルはプライベートビーチがありホテルから直で浜に出れるため、家族連れで賑わう午前のビーチに息子くんと繰り出しました。
まず息子くん砂の熱さに驚く。ビーチサンダル越しにもわかる熱さは結構な迫力。そして海に向かって歩くと息子くんの足がピタッと止まりました。
波が押し寄せるのが怖いらしく、足元に波が打ち寄せる度に浜に逃げる。
二時間あまりそうしているうちに、息子くんに声をかけてきた女の子が。
様子を見て気になったらしく女の子に促された途端、息子くんそれまでの逃げ腰から一変ガッと歩き出し波の中へ。
女の子の御家族がさらに集まり、聞けば先方も同じ宿で今日夕方には帰るとの事。息子くんも楽しそうにはしゃいでかっこよく水中で見つけた小さな貝殻を女の子に渡していました。
昼過ぎには一旦引き上げてホテルに戻ると息子くんすっかり楽しくなったらしく、明日も朝から泳ぐ(泳いでいません)と意気込んでいました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます