第40話ラーメンと息子くんと時々炒飯

 息子くん、小さいうちはラーメンを食べに行ってもラーメンを食べずに炒飯を食べていました。

 中でも息子くんが好きだったのは叉焼を小さ目にカットしてあるタイプで玉子は少な目が食べやすかった様子。

 そんな息子くんとママがたまに行くカウンターのみのラーメン店に初めて入った日、いつものテーブル席ではないラーメンを食べることに集中した、いつもよりも高いカウンターと椅子にテンションがあがり、初めて炒飯ではなくラーメンに挑戦しました。

 それまでも勿論ラーメンを食べていましたがひと口ふた口。一人前を頼んだのはこの日が初めて。

 実はこのお店、ママが美味しいラーメンをガッツリ食べたくなった時にだけこっそり行っていたお店。

 息子くん、それを知り尚更ラーメンに拘りラーメンを一人前頼む事に。

 見事に完食。この日から息子くんはラーメン大好きになりました。

 カウンターのみの小さな店舗なので息子くんが大人しく座れるまで連れてこなかったのだけど、月イチ外食の日などにリクエストされることも増えてきました。

 そんなある日、息子くんの隣に同じ年頃の女の子が座って炒飯を注文していたのを見た息子くん。

 「ラーメン屋さんでラーメン食べへんの損してるなあ」と如何にもな顔つきでママにこっそり耳打ち。ラーメンの味がわかる俺に酔いしれていたけれど、ついこの間まで息子くんも損してたんやでと思いつつ「炒飯も美味しいよ」と言えば追加で炒飯を頼まれてしまいました。

 

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