第23話遊園地
年長さんになったあたりから年に数回遊園地にいってました。大きなアトラクションのあるテーマパークではなく遊園地。昔ながらの遊園地。
ささやかなジェットコースターや水の流れるウォーターコースター、ゴーカートなんかのあまり派手ではないけれど子供が充分に楽しめるアトラクションがたくさんあり、息子くんもお気に入りでした。
数年前にそのうちのひとつが幕を降ろしたのには息子くんも寂しそうにしてました。
そして遊園地、この頃行っていた遊園地はママも息子くんぐらいの頃から行っていた遊園地でママにも思い出深い。
急流すべりなるウォーターコースターで頭から水を被って笑ったり、あっちこっちぶつかりながら走るゴーカート、お化け屋敷は苦手だったらしく息子くん未だにお化け屋敷は好みません。
某テーマパークのゾンビがいっぱい出るのとかに行きたいママには残念でならない。
息子くんの良いところは、人気で並んでいたりするアトラクションでグズった小さな子が居るとスチャっと話しかけに行き、退屈を楽しめていたことでしょうか、然しこれも年々減っていきましたね。
五十メートル以上ある滑り台に初めて挑んだ時は、滑る前からグダグダし始め滑り降りてから暫く泣きながら「もう一回滑る」とか言い出し「いや、怖かったん違うん?」「怖いけど楽しいもん」と泣きながら訴えられ二回目に繰り出して行きました。
息子くんの前に息子くんより小さな男の子とお姉ちゃんと思しき二人組、男の子がなかなか滑りだせずに居たら息子くん一緒に滑るコースに行って二人で滑ってきました。
今度は泣かずに一緒に滑っていた男の子に「な?楽しいやろ?めっちゃ気持ちいいねんで」と。さっきまでベソかいてませんでしたか?息子くん...。
その後お姉ちゃんとも合流し息子くんはその姉弟と五回ほど滑って来てました。
ママは三人にアイスを購入、五回目で休憩挟みました。
姉弟の御家族とも和やかに話ながら御家族は観覧車に行くらしく、ママたちは他のアトラクションへ。
ママ高所恐怖症によりどんな絶叫マシーンより観覧車は絶叫マシーンですので、息子くんは乗りたいと言い出すまで引き伸ばしていたのだけど、結局最後に観覧車でママが半泣き、息子くんは思ったよりジッと座っていなくてはならないのが苦手だったらしく、結局あまり乗らないままになってしまった。
もう親子で遊園地に行くこともないだろうけど、あの春の陽射しの中でめいっぱい遊んだその場所がママにも幼い記憶を呼び覚まし、懐かしく感じていたんだよと、いつか話して聞かせたいですね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます