59話

番号は発言の順番を指しています。

不意打ち更新してみました!

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Side ???


 学校裏サイトでのやり取り



1.今宵、『月花の夜影』が消えた……


2.え? どゆこと?


3.学園三大姫の一人じゃなかった? 三年の


4.あー、そういやぁ、そんな二つ名だったな


5.相変わらずの中二病で草


6.黙れ


7.で、消えたってどゆこと?


8.転校したのだ……


9.え!? それま?


10.ま。同じクラスだったんだけど、親の都合とかなんとか


11.じゃあ二大姫になんの?


12.違う……今宵、新たな姫が生まれたのだ……


13.さっきから今宵って言ってるけど、今、昼休みだぜ?w


14.響きが気に入ってるだけだな、絶対


15.えぇい! 黙れ者共!


16.あんたが黙れ


17.ちょっと男子ぃ! うるさいわよ!


18.これ言ってるやつ絶対男で草


19.いや、ここ男女比半々だからあながちわかんないぞ?


20.いや、女子だったらこんなイタいこと言わないでしょ


21.グフッ


22.あ、察しw


23.話戻そーぜ


24.りょ。多分新たな姫って、入れ違いで転校してきた人だろ? めっちゃ美人の


25.あー、その人なら姫になってもおかしくないな


26.え、知らないんだけど


27.二年生だぜ。元、姫とも同じクラスだし


28.これは、偶然か?


29.妙な勘繰りはすな。ここはリアルだぞ


30.じゃあ、その人を新たな姫としておっけ?


31.異議なし


32.同じく


33.いいんじゃない?


34.じゃあ、二つ名用意しないとな


35.結局やるのか……


36.逆にやらないという選択肢はないね


37.まあ、特徴まとめるか。目撃したやつよろちゃす


38.おけ。髪は銀髪で瞳が赤色。かわいいというより綺麗。なんか他の人と壁を作ってるイメージ


39.私、話しかけてみたんだけど、『なんで転校してきたの?』って聞いたら人に会うためって言ってたよ。え、これ絶対男だよね!  ちょっと萌えるわぁ


40.テンションヤバイなおい。てか、友達だろ


41.恋愛脳すぎだわwww  


42.じゃあ『緋願ひがん壁靂へきれきでいいんじゃね?』


42.究 極 の 中 二 病


43.地味に全ての要素入れてるのがムカつくわ


44.どうせ緋色=赤、願=会うため、壁=壁作ってる、靂=わからん


45.解説ナイスwww  多分、靂=カッコいいだろw


46.当たり


46.草。じゃあもう、それでいいじゃん


47.異議なし


48.おっけ。広めとく


49.ないす


50.では今宵の会議は終了とする



☆☆☆



「ん?」


 瞳さんと会った数日後の昼休み。昼ごはんを食べ終わった俺は、一人スマホを眺めてニヤニヤしているケイヤを見つけた。

 傍から見て気持ち悪い。


 後ろからスマホを覗き込むと何やらサイトにアクセスしてメッセージを書き込んでいた。


「何してんの?」


「あぁ、これは俺が管理してるサイトの……って勝手に見んじゃねぇよ!」


 慌ててスマホの画面を見えないようにして叫ぶケイヤ。

 俺はそんなケイヤにニヤニヤと笑いかける。


「ふーん。今宵……ねぇ?」


 何を話しているのまでは見ることができなかったが、ケイヤが書き込んだメッセージを見ることはできた。

 その書き込んでいた中二病チックの文章をケイヤの前で復唱する。


「ちょっ、おまっ、見てたのかよ……!?」


 恥ずかしさなのか顔を赤くして、俺を非難する目で見つめる。


 バカめ。警戒していないのが悪い。

 まあ、スマホを勝手に覗くのはかなりのマナー違反だけど。ケイヤ以外にはしないさ。


 ん? 親しき仲にも礼儀あり?


 ……ノーコメントで。


 というかケイヤが中二病だったとは……。親友の思わぬ側面が見れたぜ……。


「ちょっ、待てよ。お前勘違いしてないか!?」


 俺が感慨深さを味わっていると、慌てた様子のケイヤが詰め寄ってきた。


「寄るなむさ苦しい。大丈夫だって。お前が中二病だったことは秘密にしてやるから」


 ぽんと肩に手を置いてニヒルな笑みを浮かべる。

 

「ちっがーうっ! あれは! その……キャラ付けみたいなもんだ!」


 え、馬鹿?


「それが中二病ってもんだろ?」


「いや、まあそうなんだけど! 悪ふざけ的な……」


 なんだ? 照れ隠しか? 別にケイヤが中二病でも、9割引くだけで何も変わらんぜ。


「まあ、心配すんなって。親友だろ?」


「全然信用できねぇぇぇぇぇぇぇ!!」



 俺がフォローの言葉を言うと、なぜかケイヤが昼休みの教室に響き渡る声で絶叫した。

 

 まあ、ケイヤの奇行はいつも通りだし、ほっといておくか。



 

 余談だが、このあとの授業では酷くやつれた顔をして授業を受けていたケイヤだった。



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