第113話 戦いの幕開け
皆んな、レベルが100に到達目前。
従魔であるリリス、アスラ、ユエのステータスだってみんなに負けてはいない。
その証拠が、これ。
名前:リリス
LV97
種族:アラクネ
隷属:ディアレンシア・ソウル
称号:蜘蛛の
HP:35640/35640
MP:38895/38895
スキル
経験値倍増、マップ、鑑定、隠密、気配察知、危険察知、幻惑、攻撃力上昇、防御力上昇、魔力回復上昇、状態異常耐性、身体強化、身体強化、思考加速、光魔法、詠唱破棄、転移
装備品:帰還の首飾り
名前:アスラ
LV85
種族:フェンリル
隷属:ディアレンシア・ソウル
称号:寵愛されし者
HP:35650/35650
MP:41080/41080
スキル
鑑定、経験値倍増、マップ、気配察知、危険察知、状態異常耐性、体力回復上昇、魔力回復上昇、攻撃力上昇、防御力上昇、身体強化、精神耐性、詠唱破棄、思考加速、風魔法、重力魔法、マップ、威嚇、威圧、噛み付き、気配遮断、探知、俊足、転移
装備品:帰還の首飾り
名前:ユエ
LV85
種族:妖狐
隷属:ディアレンシア・ソウル
称号:寵愛されし者
HP:35430/35430
MP:41060/41060
スキル
光魔法、風魔法、火魔法、水魔法、土魔法、氷魔法、雷魔法、鑑定、経験値倍増、マップ、気配察知、危険察知、状態異常耐性、体力回復上昇、魔力回復上昇、攻撃力上昇、防御力上昇、身体強化、精神耐性、詠唱破棄、思考加速、気配遮断、威圧、転移
装備品:帰還の首飾り
ほら、私達がキメラや魔族であるベルゼに負ける要素など何処にもない。
ベルゼのたった1つの誤算は、自分より強い相手がいるかも知れないと言う事実を考えなかった事だ。
考えなかったのだろうか?
約100年前に自分達の種族である魔族が滅ぼされた様に、強い存在がこの世界にいるかも知れない、と。
「何だと!?まさか、そんなはったりでこの場をどうこうするつもりなのか?」
胡乱げに顔になるベルゼ。
はったり?
何を言っているのだろうか?
「おい、良いのか!?このままだと、この人数のキメラを相手にするには彼奴らも苦戦する事になるぞ?」
「・・そうね、皆んなが相手するにしても数が多いわ。」
この数は面倒だ。
一体、どれだけの人間達や多種族を犠牲にしたのか。
「くくっ、この忌々しい俺の戒めを解くと言うなら、お前達の命だけは助けてやろう。何、この場からも無傷で見逃してやる。」
「へぇ?」
「どうだ?俺の提案を素直に聞いた方が自分や仲間の為だろう?」
「あら、私達の事を考えてくれてありがとう。とでも、私が言えば貴方は満足なのかしら?」
「・・お前、何を考えているんだ?」
一切の怯えを見せずに佇む私に困惑を表すベルゼだが、キメラ達の足は止まらない。
私の命を喰らう為に。
「ふふふ、」
「・・何が可笑しい?」
「だってベルゼ、貴方は1つ大きな勘違いをしているんだもの。さっきから笑いを必至に堪えるのに苦労したのよ?」
「勘違い、だと?」
「そう、教えてあげる、おバカさん。」
口元を釣り上げる。
「貴方よりもレベルが高いのは、私だけじゃないのよ?」
この事をベルゼに言い忘れた訳じゃないの。
ただ、言わなかっただけ。
だって、皆んなのレベルの事を聞かれなかったし?
「だから、ベルゼ、言わなかったからって私の事を恨まないでね?」
キメラと私の間に影が滑り込む。
「理不尽に作られたキメラである貴方達には同情しますが、例えどんな理由があろうとディア様への無礼、絶対に許しません!!」
私の前に立ちはだかったコクヨウが、飛び掛かって来るキメラへと対峙する。
どこまでも過保護な可愛い子達が私へのキメラの接近を、向けられた敵意を許す訳がないのだ。
「えぇ、コクヨウに同感です。」
「私達の目の前で、ディア様への暴挙は何人もさせませんわ!!」
「「殲滅なの!」」
ディオンが、アディライトが、フィリアが、フィリオがそれぞれ武器を構えた。
「ディア様に対して刃を向けるとは、何と愚かな魔族でしょう。その指示を受けているだけのキメラだと言えど、容赦はいたしません。」
「ディア、そなたには指一本触れさせぬから安心せよ。」
「どちらが優位が、分からせようぞ。」
リリス、アスラ、ユエの従魔組も戦闘態勢を取ると全員が一斉にキメラへと迫る。
今、戦いの幕が上がった。
「ーーー・・邪魔ですね、ディア様の敵は、私が蹴散らします。」
ディオンが放った弓がキメラ達の歩みを牽制し、コクヨウ、アディライト、フィリア、フィリオの武器がその身体を屠る。
撃ち漏らしたキメラ達には、リリス、アスラ、ユエの魔法が炸裂した。
一歩も、キメラ達は私に近付けない。
「うふふ、ベルゼ、どう?私の優秀な子達の働きは。」
皆んなの活躍が誇らしく思い、頬が緩む。
上がるのはキメラ達の絶叫だけ。
私の可愛い子達の誰一人の身体もキメラ達は傷付けられない。
大量にいたキメラ達は皆んなの手によってみるみるうちに、その数を減らしていった。
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