夜はひたすらイチャイチャ
「んん……んちゅ……」
お風呂に入った後、健斗はベッドの上で雪奈とキスをしていた。
二人で一緒にお風呂に入ったから途中で抱かせてもらったのだが、それだけでは思春期男子には足りない。
今日は夕方まで夏奈がいたために、全然することが出来なかった。
その分を埋めるために、今はひたすら雪奈とイチャイチャしているのだ。
「健斗くん……」
ギュッと露出度の高い服を着ている雪奈に抱き締められ、健斗の本能が刺激される。
いつでも好きなだけ雪奈を抱くことが出来るため、毎日沢山してしまう。
「あ……」
力を入れてギューって抱き締めると、雪奈の口から甘い声が漏れる。
痛みが快感となるのだし、力を入れられると気持ち良くなるのだろう。
「健斗くんにギューってされるの好き、です」
男心をくすぐるような猫撫声で、しかも上目遣いで言ってくる。
早く右手も使って抱き締めたくなるが、早く治すためには我慢しなければならない。
「本当にドM」
「私がこうなるのは健斗くんの前だけ、です」
恥ずかしはを誤魔化すためか、頬を赤らめた雪奈はおでこを胸にグリグリとさせる。
本当に可愛いと思わすにいられなく、健斗はいつの間にか右手を使って雪奈を抱き締めていた。
「健斗くん、右手は使っちゃダメですよ」
「悪い……」
怒られたので引っ込めたが、本音は全身を使って雪奈を感じたい。
美少女というのもあるかもしれないが、尽くしてくれる雪奈が可愛すぎるのだ。
それは他の人も思っていることだろう。
男子と近づきたくないと思っていたようだし、学校の人たちは雪奈が尽くしてくれるタイプだと思っていなかったはずだ。
でも、健斗がきちんと文字を書けるように休み時間に沢山手伝うとこを目撃しているため、彼氏には尽くす、と思っただろう。
「健斗きんは骨折が治っても同棲してくれますよね?」
「もちろん」
こんなにもいい人を手放したくない。
「じゃあ早く治してください。完治したら右手も使っていっぱいギューってしてください」
「わかったよ」
骨折が治っても、と聞いてきたのは、完治したら同棲は解消、と心のごこかで雪奈は思っていた可能性がある。
彼女の母親である春奈は同棲に肯定的なので、骨折が治ったからって同棲を止めろ、と言ってくることはないだろう。
来月以降も同棲出来ると分かったからか、雪奈は「えへへ」と飛び切りの笑顔を見せてくれる。
(本当に離したくないな)
尽くしに尽くしてくれるし、何と言っても雪奈は健斗の言うことを絶対に断らない。
眠そうにしていても、健斗がしよう、と言ったら抱かせてくれる。
相手の好意を利用してセフレになったクズだと自分でも思うが、思春期男子の健斗は雪奈の魅力にやられてばかりだ。
もしかしたら記憶喪失になる前は、密かに雪奈に好意を抱いていた可能性もある。
事故後に初めて雪奈を見た時は、あまりの可愛さに衝撃を受けてしまったのだから。
雪奈を助けて本当に良かった、と思わずにはいられない。
「明日も休みだし、いっぱいしようか」
「はい」
健斗は雪奈を押し倒し、体を重ねるのだった。
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