Seg 27 鳴きし虫はかく喧しく -02-
「うわ、血でベトベト。なんか鉄
「……!」
悲鳴こそあげなかったが、これは痛い。湯船に入るのが少々
浴室に入ると、木製の
そして、ユウから見ても決して大きくない
その中に板が
「え、板? これ、どーすれば……とっちゃっていいのかな?」
「あー、
湯船のそばにある
薬湯だと言われた乳白色の湯は、
「
お湯は熱いが、木の
「ちょうどいいです~」
ほわほわと
「……そういやお前さん、
「しゅつづり?」
「そう。鳥居の門をくぐったろ」
言われて、あの連なって現れた鳥居を思い出す。
「はい、
「……すまんな。
……後で
「あ……はい。ちょっと、転んで
「その血に反応しちまったんだな。しかし、転んで言織に血がつくなんざ、初めて聞いたわい。ま、お前さんは
ユウはなにも言えず、湯船に身を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます