『焼きうどん』

「細く長くそばにいる」だとか言ったのは誰だ。

うどんを打つ彼女の背にヤバい何かが見える。

「あんな蕎麦に負けない」と生地を捏ねる彼女の据わった瞳。

…取りあえず、見ないふり。


手間暇かけた焼うどん。

箸でつまむとどこまでも続く。

「太く長くがいいの」

勝ち誇った瞳。最初から勝者だけど。

-----

何かに張り合った彼女の焼うどん(多分蕎麦食べちゃったから焼いた)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る