『お気に入り』

彼女の為に、お気に入りを取り揃えていつも尽くす彼を見てきた。

想ったってどうにもならないだろうに。

ただ毎日彼女のためにある彼を。


「私にもわけてよ」

こぼした言葉の意味に気付かずに、怪訝そうな顔。


まるで歯が立たない。

これがあなたの大切な妹の言葉だったなら、伝わっていたくせに。

----------

やっぱりここは一筋縄ではいかないが定石。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る