『お気に入り』
彼女の為に、お気に入りを取り揃えていつも尽くす彼を見てきた。
想ったってどうにもならないだろうに。
ただ毎日彼女のためにある彼を。
「私にもわけてよ」
こぼした言葉の意味に気付かずに、怪訝そうな顔。
まるで歯が立たない。
これがあなたの大切な妹の言葉だったなら、伝わっていたくせに。
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やっぱりここは一筋縄ではいかないが定石。
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