天狗、蛇腹、無礼講

「不満があるなら言うのじゃ」と天狗が言いました。「いえ、何も」とからすが答えます。

「この狭い洞穴に住む仲じゃ。無礼講だから言いなさい」

「では……この狭さだとその鼻が邪魔なんです!」

 ショックを受けた天狗は、壁に何度も鼻を打ち付けました。そして、鼻を蛇腹に折り畳めるようになったとさ。

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