第390話 なんかもう


 

 

 自分の気持ちの思いがけない変容に、あれ?! と思っているカヨさんです。

 

 ――なんか、もういいかな……。

 

 いままでは、大雑把なくせにヘンに完璧主義というか、公私ともに、なにからなにまで自分で責任を持たないといけないと堅く思いこんでいたのですが、黙っていても歳は重ねる一方だし、当然ながら、体力も気力もダウンするだろうし、そろそろいいのかな、フェードアウトさせてもらっても……初めて、本当に初めて思ったのです。


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