第340話 どうしても
俳句に必携の歳時記ですが、カヨさんにはどうしても遣えない季語があります。
そのモノ自体に馴染めない、季語の詩心がイマイチ、そもそも表現が美しくないなど理由はいろいろですが、いやなものを無理やり詠んでもどうかと思いますし、その必要もないので、どの季節も、さっさとそういう季語はスルーします。(笑)
申し訳ないことに選句の基準も同様で、苦手な季語が遣われた句は、勝手に目が素通りする仕組みになっているようで、ときには秀句も見逃すことになりますが、俳句に限らず文芸の評価は相対的ゆえ、ご寛恕いただくことにしています。(^_^;)
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閑話休題。桜吹雪の花びらが水面を漂う様を表わす「花筏」には「花屑」という傍題がありますが、これを見苦しい表現としてきらう人と、いや、花筏はれっきとした植物の名称なのだから、傍題のほうがふさわしいのだと唱える人があります。
かように、文芸の評価は感覚の相違といっても過言ではないかもしれません。
ちなみに、花屑を汚い表現とは思わないカヨさんですが、文芸作品に目を覆いたくなる
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