第319話 きゃっち


 

 

 

 老後はひとりが一番幸せとか、ベストセラーの書き方とか、書名&帯のキャッチだけで(?)売れている本を胡散くさげに横目で見ている、天の邪鬼のカヨさん。

 

 ――だって"売らんかな"は陽ばかりで、陰はいっさい書かれていないんだもの。

 

 というのも、キャッチコピーを考えるときは、どうしても思考がイケイケ状態になり、知らず知らず煽情的になっていることを、経験則でよく承知しているので。

 

 ――そんなにいいことだらけじゃないでしょう? ひとりの晩年も。

 

 仲よく散歩するシニアの夫婦とすれ違ったカヨさんのひとり言です。(^▽^;)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る