第127話 あけっつあま


 

 

 

 え? それはだめだわ、リーダーとして一番やってはいけないことでしょう。

 録画の『歴史秘話ヒストリア』を観ていたカヨさん、思わずつぶやきました。

 

 天下人といわれる三者のうち、秀吉と家康には自身の創作中に何度かご登場いただきましたが、いずれは正室・帰蝶の物語を書きたいと思っている信長にはなぜか縁がなく、本能寺の変についても一般的な知識しか持ち合わせていませんでした。

 

 ところが、番組によりますと、諸将入り乱れて戦乱の最中にある発展途上時には家臣団を能力主義で遇していたのに、いざ天下が目前となると身内を厚遇し始め、家臣が苦労して開拓した所領を取り上げてわが子に与えるという愚挙に出たとか。


 まるで、どこぞの前近代的な中小零細企業の社長みたいなやり方に、なあんだ、信長って意外に凡俗だったんだね、一気に評価を下げたカヨさんです。(;・∀・)

 

 かたや、謀反人として悪役の汚名を着せられてきた明智光秀と見られる座像が、

福井市のある里でいまも「あけっつあま」と呼ばれて大切に祀られていると知り、「正史は勝者の歴史」を証明するような話だね、と溜飲をさげたカヨさんです。

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