第68話 いんどあ
高台の城跡公園の青々とした芝生に小さなシートを敷き、靴を脱いでキャンプ用の小椅子に座り、涼し気な木蔭でパソコンを打っている女性を見かけました。
――いいなあ、真似したいなあ、さぞかし作業がはかどるだろうなあ。
ひたすら羨ましがるカヨさんですが、自分にはできないことも知っています。
なにしろ、虫に弱いので。🐜
屋外に座るなど絶対に無理。
――だよねえ。文才や俳句の才の欠如は、インドアのせいじゃないもんねえ。
濡れタオルの下の胸を宥めつつ、つんのめりそうな急坂を降りたカヨさんです。
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