天文時計の天地重なりし時、王の血脈を絶つべき乙女生まれぬ
都の天文時計が止まった日、王を滅する娘が生まれたと辻占が言った。
予言の脅威をよそに、琥珀の目をした王女は、成長し動力技師となる。
水力や火力なしに機械を動かす彼女を、叔父の遺品や動力の不調と言った謎が取り巻く。
また、西方で出現した蒸気機関により、動力の存在意義が脅かされようとしていた。
動力の権威を守りたい父王は、王女の恋心を知らずにある計画を進めようとする。
プラハをモデルとした町が舞台の、クロックパンク・ファンタジー短編です。
カクヨムWeb小説短編賞に参加中。
全四話・完結済み。