応援コメント

ゴースト(=人物の暗い過去)を描く」への応援コメント

  •  今週も更新ありがとうございます。

     とくに主人公は「こんな性格になったのは、こんな理由があったからだ」つまりゴーストを設定するようにしたほうがよい。

     ただ現在の小説では、というよりアニメ『機動戦士ガンダム』以降、戦う相手にもゴーストを与える必要が出てきました。
     ただ登場して「こんな悪逆非道な、倒さねばならぬ敵」という存在が希薄になっているのです。
     「悪逆非道」に走っているのはなぜか。どんな理由があったからか。
     今は敵といえどもゴーストを設定するべきなんですよね。

     たとえば『桃太郎』で桃太郎はなぜ鬼退治に向かうのでしょうか。ゴーストもないのに。
     そして倒される鬼たちはどんな理由で暴れまわっていたのか。なぜ倒されなければならないのか。
     ここが決定的に欠けていのです。
     今『桃太郎』のような小説を書いて、大衆に受け入れられるのは不可能でしょう。

     主人公にゴーストを設定する。それは行動の理由を提示するためです。
     では敵にゴーストを設定するのは。
     倒されなければならないゴーストを持っていたから、というバックボーンを形成するためです。

     『STAR WARS』では主人公ルークは実の親を知らずに成長しました。それでも心優しい青年に育ちましたが、それはなぜなのか。ゴーストは必ずしも否定的なものばかりではないですよね。実の親でもないおじさんたちに感謝するため、ルークは他人に当たらず「良い子」のまま育ったのではないでしょうか。
     ルークが良い子なのは、実の親を知らず、おじさんたちに育てられたから。
     これは明確なゴーストではないでしょうか。

     このあたりの謎は読み進めれば解決するのかな? と思わなくもないので、以後の連載にも期待しております。

     たいへん忙しいでしょうけれども、次回の更新を心待ちにしております。