応援コメント

テーマは「語るな、見せろ」」への応援コメント

  •  今週も更新ありがとうございます。

     「語るな、見せろ」は小説でも重要ですね。
     「彼は悲しかったのだ」なんて感情を言葉にするのはあまりにもつまらない。そんなのはただの感想文です。
     どんな状況に置かれてどんなことが起これば、「彼は悲しい」と感じる状態になるのか。
     それを読ませるのが小説です。

     文字数制限が緩い長編小説や連載小説では、絶対に感情を直接書くべきではない。
     彼は今どんな状況に置かれているのか。
     彼にどんな出来事が起こるのか。
     これによって、読み手は彼がどう感じたのかを理解できるのです。

     「悲しかった」と直接書くのではない。
     世の多くの方が「こんな状況でこんな出来事が起これば、そりゃ悲しくなって当然」と思えるから、語らずに伝えられます。
     ある種の「状態の共有」が起こるわけですね。

     「語るな、見せろ」は、小説なら「感情」が当たります。
     テーマを見せようとしても、映像がない以上、ある程度書かなければならないのです。
     でもテーマを伝えるための「状況」と「出来事」は書いても、その結果としての「状態」は書き及ばない。
     そのくらいの潔さは欲しいものですね。

     次回の更新も期待しております。