第27話:達也が東工大に合格とカリフォルニア旅行

 それを見て、木谷仁が、成宮先輩が泣くなんて信じられないと言いあれだけ厳しい人だったのにと、もらい泣きした。そしてスザンナは達也を抱きしめると、達也は、恥ずかしいからやめろよと言ったが、手は離さず、大粒のスザンナの涙が達也の顔に流れた。すると達也が、やった!、本当に念願の国立高校受かったと叫んだ。


 念願の中央線沿線の名門校国立高校に合格して、制服もカバンも新調して、通学に20分かけ登校し始めた。高校ではクラブ活動は、パソコン研究会に入りパソコンのソフトウェアを勉強した。その後も風邪をひかず元気に学校に通った。2014年7月の試験で主要5科目でクラス10以内になり学年でもベスト30以内になった。


 特に、数学、英語は、素晴らしく数回トップを取った。父が、達也に予備校に入っても良いぞと言うと立川駅近くの有名進学塾に入った。その後、週3回、夜18時過ぎに帰って来るようになり勉強漬けの日々が続いた。国立高校では、友人もでき、その友人が剣道の道場に通い、集中力をつけるのに剣道は良いと言った。


 試しに行って見ると、その手応えを感じた。そこで、達也が父に、剣道の道場に通いたいと言うと許可してくれた。そのため、家に着くのは毎晩18時頃になった。しかし、1時間、剣道をする事により相手の動きも見て、その隙「すき」を狙うことが集中力の向上につながり勉強の能率も高くなってきた。


 その後、2014年が終了して、2015年を迎えた。2015年4月、高校2年になった。その頃の一斉テストでは、早稲田大学の合格可能性75%で東工大は70%ともう一息、成績を上げなければならないことを知った。それを知ってからもとにかく集中して勉強する事に心がけて、夜遅くまで勉強を続けた。


 そして早稲田大学理工学と東工大の入学試験問題集を買ってきて勉強を開始した。もちろん剣道の練習を週2回、予備校を週3回継続して通っていた。その後、2015年冬を迎え12月、予備校の一斉テストを受けて、早稲田大学の合格可能性80%以上、東工大は75%となった。


 この結果を達也が父に知らせると、早稲田大学と、東工大両方受験したら良いと言われた。そして2016年となった。その後、剣道は中止し、大学受験に集中し始めた。2016年の夏の一生テストで早稲田大学の合格可能性80%以上、東工大の合格確率が初めて80%となった。2016年が終わり、大学受験の年を迎えた。


 この頃、体調管理に気をつけて、風邪を引かないような生活を続けた。また、睡眠時間も7時間以上を保つようにして、集中力を高めるトレーニングも行った。やがて、2017年1月に東工大と早稲田大学の受験票をとり、早稲田大学を2月16日に受験し、その合格発表は2月26日だった。


 東工大の受験日は2月25,26日で合格発表が3月9日だった。その後、早稲田大学を2月16日に受験した。早稲田大学の合格発表の日と東工大の受験日が重なっていたので、早稲田大学の合格発表を両親に、お願いした。そして、2月26日、東工大の2日目の受験日、2月26日を終えた。


 その日の16時、父から達也に早稲田大学理工学部に合格したという連絡が入った。そして3月9日東工大の合格発表の日、両親と達也の3人が東工大へ行き掲示板を見ると合格していた。これを見て達也は、呆然なっい。すると両親が、よくやったと言い、帰り、駅近くのレストランで、好きなものを食べて良いと言った。


 すると、分厚いステーキが食いたいと言うとステーキハウスに入って大きいステーキを注文。ステーキで、腹を満たしたようで、うれしそうな顔をしていた。次プランは、アメリカ、サンフラシスコ郊外のシリコンバレーで、がっぽり稼ぎたいと抱負を述べた。


 2017年4月27日からスザンナの故郷カリフォルニア、サンディゴ、シリコンバレー、ディズニーランド、ラスベガス、UCLA見学の4泊6日の旅行に出かけた。最初に成田からサンフランシスコに飛んで、空港でレンタカーを借りて、シリコンバレーのグーグル本社の周りを走った。その後、コンピューター博物館、NASA・エイムズ・エクスプロレーションセンター、モフェットミュージアムを見学。


 最後にマックの生みの親、スティーブ・ジョブズの眠る、サンノゼ・パロアルトのアルタ・メサ祈念公園の墓地を訪ねて、墓があるであろう広場で3人が手を合わせて、お参りした。息子の達也もジョブズの事は知っていてアイフォンを作った人だねと感慨深げに言った。

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