体育祭1
「ふぁ〜〜」
うん、よく寝た。今日は体育祭の当日だからな体調面を万全にしとかないとな。
………
………
………
よし、準備万端!朝ご飯食って、歯磨きして顔洗って、やること全部やった。ていうか、こんなに気持ちいい朝は初めてかもしれない。
ガチャ
「いってきます」
**
体育祭が始まる前に全員一回教室に集まる。みんな体育祭直前ということもあり熱量が高まっているな。
「頑張ろ、みんな!」
「そうだね〜。やっぱ優勝しかないっしょ」
「女子の体操服姿…」
おい、今あきらかにヤバいやつ混ざってただろ。どこへ熱意向けてんだよ…。
「おっす、翔!お前今日なんか顔色良くないか?」
「今日のためにめちゃくちゃ寝たからな」
「あれぇ?翔君?最初はあんなにアンカーを嫌がってたのに随分とやる気だな〜?まぁ、でもやる気なのはいいことだぜ!」
「それがしも、昨日は剣を振っていたのですよ!」
剣崎、それはあんまりリレーと関係ないと思うんだが…。
「海斗君、頑張ってね!」
「うちら、海斗君のこと応援してるから!」
「海斗君の体操服姿…」
我が幼馴染は今日も女子に囲まれていた。体育祭との相乗効果で女子の興奮もいつもより高まっている気がする。
あと、またヤバいやつ混ざっているな…。
「よし、じゃあお前達、運動場に出るぞ〜」
先生が呼びにきたので俺達のクラスも移動を始めた。
他のクラスも運動場に向かっているらしいのだが、どのクラスも体育祭を勝ちに来ているのが分かるような盛り上がりだ。
「翔、頑張ろうね!」
「おう」
**
運動場に出て整列して校長先生の話を聞く。体育祭がもうすぐ始まることもあって、観衆も増えてきた。
「今日は一日暑いですが、皆さん熱中症にならないように水分補給をしっかりするようにしましょう
………
………
………
うん。分かってた。分かってたけど、それにしても校長先生の話長過ぎるだろ…。熱中症にならないようにとか言ってるけど、校長先生の話が長すぎで熱中症になるわ。
「これで、私の話を終わります」
やっと終わった。他のやつも案の定話聞いてないしな…。
そう思って、一旦気を抜くとある人と目が合った。周囲の人を惹きつけるような容姿に完璧なスタイル。夏美さんだ。
夏美さんは俺と目が合うとニコッと微笑んできた。少し恥ずかしくなり俺は目を逸らしてしまう。
「では、これより体育祭を始めたいと思います」
アナウンスの声により俺はまた気を引き締める。
そう、体育祭が今幕をあけたのであった。
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