公民館での祭りの稽古。

太鼓の鼓面から打ち出された衝撃音が、私の胃のドーム一杯に反響する。

それにしても、打ち手のあのもっちりと白かった肌がどうだ。

今や夾竹桃の花の如き赤に染まっているではないか。

嗚呼。

あの皮膚。

私のこの手で、

太鼓打ち鳴らす彼にパアッと浮き上がる白粉彫りを咲かせたい。

★☆★

白粉彫り…昔、入れて見たかった。（厨二病）

この話を書くに当たり、改めて白粉彫りってどんなんやろって調べてみたら、

『都市伝説・ファンタジー』とばっさり書かれてました。

おや？

私の知人は、温泉に浸かっている時、白粉彫りの彫師らしき人物に、

「ええ肌やねぇ。入れさせてー」って頼まれた事があるそうなんだよな。

まあ、入れてないから証拠はないけど、知人が私にそんな嘘つく理由も無いしなぁ。

う～ん。

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