第017話 インド人 ①

私も会いたかったの、と、君が言う。


「夢からは覚めないのに、千年長生きするって、そういう事なんだと思うの」


降参。


有難いなぁ。

“僕”だけが理由じゃない!って、言ってくれるんだね。


「じゃあ、一緒に通えるといいね。高野山大学」


「うん!」


僕は弘法大師に、君はお釈迦様に、同じ場所で会う為に。



★☆★


『ラジャ・マハラジャー』

/歌:戸川純

/作詞:福田三月子

から発想を得て。…飛ばして。


真言宗の寺の後継者とその彼女。

彼女さんは、普通のサラリーマン一家の娘さん。

という設定です。


彼にとって、家を継ぐ為の真剣な修行期間でもあるから「同じ大学に行きたい」って理由だけじゃ邪魔になるだけですが、彼女の方にも、ちゃんと学ぶ意欲があるなら話は別。でも、彼女がそう思うようになったのは、やっぱり、彼氏の影響かな。

と、いうような事を書きたかったわけです。はい。


今時はどうか知りませんが、一般家庭から仏教大学系に行くのは、ハードルが高い…つか、存在を知らない。かな、と。


そういう事→

お釈迦様は現世にはもういない(夢から覚めない)けど、言葉は生きている。その言葉を聞く(学ぶ)という事は、会うという事になるのではないかな、と。


でもって、お釈迦様はインド人。


└(―_―;)_―;)―;);))┐‥…━━ε=ヘ(*`゚ω´)ノ

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