第五話

「どうしたの、浮かない顔して」

杏菜が漆川に声を掛けた。

「いや、なんでもない」

「珍しいじゃない。いつもニコニコ

してるのに」

「俺はバカか」

漆川がネクタイを👔外しながら小声を

出した。

「俺はいつもニコニコしてなきゃ

ならないのか!」

今度は大声。

杏菜は驚いて大きく目を見開いた。

「どうしたの、あなた」

杏菜がそれでも優しく声を掛ける。

「いや、なんでもない。すまん」

漆川は冷静にならなければならない

と思った。

そのとき杏菜のケータイが鳴った。


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微笑の裏側で @uwm54213

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