第9話 アラクネ



『おーい! オーナー! 』


 外壁の上で燻製作りをしていると、森から出てきた獣人のハンターたちが手を振っていた。


 レフが連れてきてくれたDランクのハンターたちだ。


「お帰りなさーい! 今日もたくさん狩れたみたいですねー! 」


 門の上から彼らに聞こえるよう大声で答えた。


『おう! 昼に灰狼の巣を見つけてよ! 近くにいたパーティを誘って一緒に狩ったんだ! 手こずったが40匹は狩れたぜ! 』


「それは大漁でしたね! そうだ! このあいだ焼肉パーティをしたドームを使ってもいいですよ! 」


 明日はみんなが街に帰る日だし、祝勝会とかやりたいだろうしな。


『ワハハハ! ちょうど今使わせてもらえないか頼もうと思ってたんだ! 流石オーナーだぜ、ありがたく使わせてもらうわ! 野郎ども! 今夜は祝勝会だ! シャワー浴びたらおっ始めるぞ! 』


『『『ヒャッホー! 』』


 獣人のハンターたちは剣や槍を掲げ大喜びしながら橋を渡り門を潜り、ハンターたちはマンションへ、荷物持ちたちは倉庫へと向かっていった。


 本当に嬉しそうだな。この二週間で相当儲かったうえに、最終日に二日分の獲物を得られればそりゃ嬉しいか。


 それに比べ俺は……


「今日も飛竜来なかったな……」


 俺は薄暗くなってきた空を見上げ、一日中張っていたのに飛竜が来なかったことに肩を落とした。


 四日前に飛竜を初討伐してから、味をしめた俺は毎日朝から晩まで外壁の上で燻製作りをしていた。


 一昨日は1頭狩れたんだ。森に落ちちゃって運ぶの大変だったけど。


 昨日も遠くに飛竜の姿を見つけたんだけど、風向きが良くなくてこっちに気付いてくれなかった。今日なんて飛んでもいなかった。仲間が戻ってこないから警戒されたのかな?


 まあそれでも待っているだけで、四日で飛竜が2頭狩れれば上等なんだけど。


 日中はマンションを空けるわけにはいかないから、森に狩りに行けない。それでも一応腕が鈍らないようにするのと、レベルアップのために夕食後に数時間ほど夜の狩りに行ってる。ただ、夜のCランクの魔物は厄介なのが多くて効率が悪いんだよな。


 その筆頭がアラクネだ。


 アラクネは上半身が毛に覆われた人間の女性の身体で、下半身が蜘蛛の魔物だ。


 コイツは森の中をシャカシャカと素早く移動して、強くそして粘着力もある糸を縦横無尽に吐き出し俺の動きを止めようとしてくる。そんなのが3体一組で攻撃してくるんだ。


 何が厄介って慎重な性格なのかなかなか近付いてこないうえに、木に隠れながら高速で移動しては糸を吐き出すを繰り返すから、ペングニルで狙いをつけるのが難しいんだ。


 スケールトルネードで系を防ぎながら結構な距離を走り回って、なんとか狙いをつけて仕留めてはいるけど効率が悪いのなんの。


 しかもアラクネとの戦闘で森を駆け回っていると、高確率でトレントのデカイやつ。そのまんまジャイアントトレントって言うんだけど、コイツや夜魔切り鳥という翼が刃になっている鳥が参戦してくる。


 夜魔切り鳥は単体ならどうってことないんだけど、アラクネと戦っている時に遭遇するとウザイのなんの。ジャイアントトレントも枝がやたら伸びるし、予測不能な動きをするから避けにくいし。


 そんな魔物たちの空と地上からの挟み撃ちで、一戦一戦に時間が掛かってしまい数時間程度じゃ5匹分くらいしか狩れない。素材の回収も時間が掛かるしな。


 アラクネの糸の回収を諦めればもう一戦くらいはできるんだろうけど、あの糸はなかなか切れなくて便利だし高く売れるみたいだから回収しないわけにもいかない。


 それにジャイアントトレントの葉は薬の材料になるようだし、夜魔切り鳥の羽も高く売れて肉も美味しいので持ち帰ってる。


 俺が持ち帰った素材を見たレフが連れてきてくれたCランクのハンターには、わざわざ夜にCランクの魔物がいるエリアに狩りに行く奴なんていないって言われた。


 彼らでも夜はDランクの魔物がいるエリアまで戻って野営するそうだ。それなのに単独で、しかも夜にわざわざ狩りに行くのは自殺行為だってさ。


 でも夜しか狩りに行けないんだよな。だから日中は飛竜を狙ってるのにな。


 新商品のドラゴンバーガーも販売開始して好評だし、もうちょっと定期的に来てくれないかな。


 そんな事を考えながら燻製器を片付けていると、ふとカルラさんたちがまだ戻ってきていないことに気づいた。


「遅いな……いつもならもうとっくに帰ってきてるんだけどな」


 俺は遠くに見える太陽は、あと数十分もしないうちに沈みそうだ。


 もうみんな帰って来たのにな。森の奥まで行き過ぎて野営することにでもなったか? 


 風呂と風呂上がりの一杯が好きなあの子たちがねぇ……無いな。


 俺は風呂上がりに1階に上がり、入り口付近でお酒を飲みながら涼んでいるカルラさんたちを思い出して即座にあり得ないと判断した。


 解体所から戻ってきた獣人の男のハンターたちは、サラさんに睨まれて一目散に逃げていったしな。過去に何か言われたんだろうな。今度女性用の休憩室でも外に作ろうかな。


 そんな彼女たちが野営してまで森の奥に行くのは考え難い。


「何かあったっぽいなこりゃ……確か今日は北東方面に行ってるって言ってたな。ちょっと見てくるか」


 俺はどんどん暗くなっていく空を見上げ、カルラさんたちが心配になり門を閉めてから橋を上げた。


 そして森へと入り、北東へと急いで向かった。


 それから20分ほど森の中を駆け、陽が完全に沈み森が暗闇に包まれた頃。魔物探知機の端に20ほどの青い点が映し出された。


 いたっ! この数は間違いなくカルラさんたちだろ。


 ここだとマンションまで歩いて2時間ちょっとって所か。やっぱり奥まで行き過ぎて帰りが遅くなっただけかな?


「ん? なんだ? 妙に遅いな……」


 走るのをやめて歩きながら魔物探知機を見ていると、青い点の進む速度が遅いことに気が付いた。


 まさか怪我人が多く出たのか?


 そう思い再び走ろうとした時。魔物探知機の盤面の端。カルラさんたちの青い点の後方に、3つの赤い点が現れた。その赤い点の動きは速く、青い点を包囲しようと近づいていっていた。


 マズイ! この数と動きはアラクネだ! もう起きたのかよ!


 俺はもしも彼女たちが傷付いていたら対処できないと思い、再び走り出した。


 そしてカルラさんたちの姿が視界に映った時。


 既にカルラさんたちはアラクネに包囲されており、三方向から飛んでくる糸に剣や槍を持つ腕を拘束され苦戦しているようだった。


 そんな彼女たちの中央から、クロエちゃんのものらしき火球がアラクネへと向かって行った。しかしアラクネに素早く木に隠れられ、火球は木の表面を抉っただけたった


 よく見ると円陣を組みアラクネに相対する彼女たちは、装備がところどころ壊れており頭や四肢から血を流している。


 やっぱり負傷していて戻りが遅くなっていたのか。


 俺は嫌な予感が当たったことに舌打ちしつつ、射程に入った二体のアラクネの中間にペングニルを投擲した。


 ペングニルは青白い光を放ちながら二体のアラクネの間へと向かった。


 アラクネはペングニルの存在に気付いたが、その軌道が自分には当たらないと判断したのか再びカルラさんたちに視線を戻した。


 しかしその時。


『ダブル! 』


 俺の掛け声と共にペングニルは2本に分かれ、突然方向を変えてアラクネへと向かって行った。


 アラクネは突然増えたうえに針路を変えたペングニルにギョッとした顔をし、身をよじり避けようとしたが時すでに遅し。


 ペングニルは二体の胸へと吸い込まれていき、アラクネを背後の木へと縫い付けた。


「『バインド』! 」


 俺はそれを確認することなく残りの一体のアラクネの背後に回り込み、蜘蛛の脚に向けてバインド《石の枷》を発動し数本の脚を拘束することに成功した。


《ギキッ!? 》


「『スケールトルネード』! 『千本槍』! 」


 アラクネは突然脚を拘束されたことに驚きつつ、振り向き糸を吐きかけてきた。それを俺は巻尺を見にまとうことで防ぎ、アラクネの足もとから数十本の石槍を発生させ串刺しにした。 


「ふぅ……」


 うまいこと不意打ちが成功したな。


 最初に攻撃した二体と串刺しになっているアラクネを見てそう思っていると、アラクネの向こう側からカルラさんが近づいて来た。


「リョ、リョウスケか!? 」


「はい。カルラさん、怪我は大丈夫ですか? 」


 驚いた表情で俺の名を呼ぶ彼女に、怪我の具合は大丈夫なのか確認した。


 彼女の革鎧は大きく破損しており、肩や腕から出血した跡がある。


「アタシは大丈夫だ。でもこのアラクネはヤバかった。助かったぜ。でもなんでここに? 」


「帰りが遅かったので様子を見に来たんですよ」


「アタシたちのために夜の森にか? 」


「毎晩一人で来てますし、その時間が早まっただけですよ」


「ハハッ、ったくホントいい男だぜ。心配かけて悪かった。ヘマこいちまってよ」


 カルラさんはやや照れながらも手で鼻をこすったあと、苦々しい顔をしてそう言った。


 すると彼女の後ろから、サラさんとクロエちゃんもやってきた。


「リョウスケさん……ありがとうございます……助かりました」


「……リョウスケ」


「サラさんそんなに消耗して……クロエちゃんも」


 二人とも精神力をかなり消耗したのか、今にも倒れそうな顔をしている。ここに来るまで相当厳しい戦いをしてきたみたいだ。


「アタシたちはいいんだ……それより非戦闘員を守れなかったのがよ……クソッ」


「非戦闘員って……え? ダ、ダリアさん!? 」


 悲痛な表情を浮かべ後ろを見てそう言ったカルラさんの視線の先を見ると、円陣を組んでいる戦女たちがいた。


 俺が視線を向けると彼女たちはそっと陣形を解き、守っていたものを見せてくれた。するとそこには即席の担架の上で横たわるダリアさんの姿があった。


 彼女の左腕は肘から先がなくなっており、腹部からも大量の出血をした跡があった。


 重傷だ。


「中級治癒水をすぐ飲ませたから命は大丈夫だけどよ……」


「……そうですか」


 確かに出血も止まっているようだし意識も失っていない。これなら3日か4日もすれば回復するだろう。失った腕は戻らないが……


「リョウ……スケ……さん」


 彼女の側に近づくと、力の無い声でダリアさんは俺の名を呼んだ。


「ダリアさん……大丈夫。もうマンションはすぐそこです。俺が護衛しますから。魔物は一匹も近寄らせませんから。だから安心して今は休んでいてください」


 俺はコートのポケットからうウェットティッシュを取り出し、彼女の顔についた血を拭いながら安心するように声を掛けた。


「は……い……シュンランに……心配……しないでって……お願い……します」


「はい、ちゃんと言っておきます。美味しい物を差し入れに行きますから楽しみにしていてください」


 そう言って隣で付き添っていた同じ村出身のエレナさんにウェットティッシュを渡し、俺はカルラさんの元へと戻った。


「カルラさん、ダリアさんのあの傷は風豹ですね? 奇襲ですか? 」


 黒狼にしては傷が綺麗すぎる。だとすればアレは風豹の風刃を至近距離で受けた傷に違いない。


「ああ、リョウスケに言われていた通り、そんなに奥には行ってなかったんだけどよ。運悪く黒狼の群れに出くわしちまって。なんとか倒せたんだけど、そこに風豹が奇襲してきてさ」


「それは……」


 黒狼との戦闘で消耗したところを風豹か。


 Cランクの魔物を狩り始めて間もないカルラさんたちにはキツかっただろうな。


 本当に奇襲ばかりするなあの風豹は……


 するとサラさんの後ろにいたクロエちゃんが急に泣き出した。


「ひっく……わた……し……ダリアは……わたしを……うぇっ……わたしが……」


「クロエ……あれはどうしようもなかったわ。貴女のせいじゃないの」


「カルラさん、これはいったい……」


「あ〜、風豹の奇襲で最初クロエが狙われてたんだ。一番消耗していたし、一番危険な人間だから最初に仕留めておこうと思ったんだろうな。そこにみんなの治療のために、たまたま近くにいたダリアが気付いてよ。クロエを突き飛ばして代わりに腕をな……黒狼との戦闘で消耗していたからって警戒を怠ったアタシの責任だ。クロエのせいじゃねえよ」


「そうでしたか……ダリアさんもクロエちゃんも命があって良かった。風豹は初撃は必ず首を狙ってくるから。クロエちゃん、命さえあれば傷は治るから。大丈夫だから」


 俺はクロエちゃんの頭をフード越しに撫でながらそう言って慰めた。


 首を飛ばされなかったのは不幸中の幸だ。命だけはいくらお金を積んでも取り戻せないんだから。


「ひっく……りょう……すけ……」


「そうだぜ、命あっての物種だかんな! 稼ぎは良くなったからダリアの腕もすぐ治せる! だからいつまでも泣いてんな。頑張ってまた稼ごうぜ! 」


「…………うん」


「がんばろうねクロエちゃん。 さて、皆さん夜の魔物は俺が全て引き受けます! マンションまであと少しですから一緒に帰りましょう! 」


 俺は落ち着いたクロエちゃんの頭をポンと叩いて、後ろにいる皆にそう声を掛けた。


 棘の戦女の皆はホッとした表情で頷いたあと、俺の後に続いてマンションへと向かうのだった。


 途中、精神力を使い過ぎて辛そうなクロエちゃんをおんぶしたら、相当限界がきていたのか直ぐに眠ってしまった。


 俺はそんな彼女を背負いながら襲い掛かってくる魔物を蹴散らし、無事マンションに到着した。


 それからは重傷のダリアさんを空いている1Rに運び込み、看病をするというエレナさん用にベッドを追加した。


 そして家に戻り、シュンランとミレイアにこのことを説明した。


 シュンランは心配してダリアさんのところに行きたがったが、今は安心して寝ているから明日にしようと言って彼女をなだめた。


 それからしばらくしてから痛み止めの薬を持ってカルラさんの部屋に行き、玄関で同室のサラさんに薬を渡した。サラさんは少し寝たのか、さっきよりは顔色が良くなっていた。


 そんな彼女に中級治癒水が足らないなら1本あるので使って欲しいと伝えたところ、その心配はないと言われた。


 どうやらダリアさん以外は、2日も安静にしていれば初級治癒水で回復する怪我のようだ。


「良かった。安心しました」


「ご心配をお掛けしました。それでその……一週間単位の契約というのはわかってはいるのですが……」


「ああ、緊急事態ですし気にしないでください。日割りでいいですよ」


 俺は明日二週間の契約が満了するので、また一週間契約しないといけないことを心配しているサラさんに日割り精算でいいと伝えた。


「ああ……ありがとうございます。リョウスケさんには危ない所を助けて頂いたうえに、融通まで利かせていただいてなんとお礼をしたらいいのか……」


「気にしないでください。困った時はお互い様ですよ」


「リョウスケさん……本当にありがとうございます。では明日私たちのお借りしているお部屋の2日分と、別途ダリアの部屋の分として14日分を精算させていただきます」


「ダリアさんはここに? 」


「はい……実は今回かなりの量のギルドの依頼を受けて来てしまっていまして……納品日に間に合わないと高額の違約金が発生するんです。彼女の回復を待っていると期日に間に合わなくなりので、やむ無くここに残っていてもらおうかと。傷付いた仲間を置いていくのは心苦しいのですが、エレナも一緒に残していきます。リョウスケさんにはご迷惑をお掛けしないようにしますので、どうか私たちが戻るまで二人をここに置かせてください」


「そういうことでしたか。全然迷惑じゃないですよ。ダリアさんのことは見ておきますので安心してください」


 俺は仲間を置いていくことを言い辛そうにしているサラさんに、笑顔でそう答えた。


 依頼失敗の違約金は高いって言っていたからな。治癒水も結構使ったみたいだし、破損した装備の補修費用もかなり掛かるだろう。そこに違約金まで降り掛かったら、今回の稼ぎが吹っ飛ぶだろうし。ダリアさんを置いていくのは仕方ないと思う。


「ありがとうございます。ダリアとエレナをお願いします」


「ええ、シュンランが付き添うと思うので安心してください。それとダリアさんのお部屋の分の代金は結構ですよ」


「え? いえ、そこまで甘えるわけには! 」


「ダリアさんはシュンランの友人ですからね。友人が困っている時にお金を取る人間なんていませんよね? そんなことをしたら俺がシュンランに嫌われてしまいます」


 重傷のシュンランの友人を空いてる部屋に泊めるのにお金を取るとか。そんなのできるわけない。


「で、ですが私たちのパーティの人間ですので」


「これは俺の保身のためなんです。お願いですから無料にさせてください」


「リョウスケさん……貴方は優しすぎです……」


「いえいえ、シュンランとミレイアに嫌われたくないだけです。二人とも怒ると怖いんですよ」


 マッサージしてくれなくなるし厚着になるし。俺の1日の楽しみを全て奪っていくあの二人は、絶対に怒らせたら駄目なんだ。


「そんなに想われて羨ま……あ、いえ! そ、その……ありがとうございます。ではお言葉に甘えさせていただきます。痛み止めもありがとうございました。カルラがお風呂から出たら伝えておきます」


「あ、はい。それじゃあこれで……」


 俺は急に顔を赤くして、あたふたしだしたサラさんに首を傾げながらも部屋から出た。


 どうしたんだろ急に……トイレに行きたくなったのかもしれないな。


 さて、どうやらみんな大丈夫そうだし帰って飯食って風呂に入るか。明日はダリアさんにおかゆを差し入れしてあげよう。


 俺はそんなことを考えながら、シュンランとミレイアの待つ家へと戻るのだった。



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