海猫は東雲色に舞う

作者 真辺 陽太

逃げたい。同じ境遇の僕にすごく刺さった

  • ★★★ Excellent!!!

「すごい景色なんてもんはなぁ、頭ん中でいくらでも作れるんだ。ホントに難しいのは、見えるけど、みんなが気付かないような、ちっぽけなもん。そのちっぽけなもんが、世界をより輝かせるんだ。想像した世界なんて、現実の世界へただ引っ張ってくるだけなら、つまんねぇもんなんだぜ」

会社員として仕事に追われながら生きている自分は、このちっぽけなものを見失い、すごく迷い、悩んでいました。

辞めようか辞めまいか、決めることが難しくなるときって割とあると思うんですけど、余裕がなくなって打算的になると、純粋な好き嫌いとか、感覚的なことにフタをしてしまいがちだと思うんですよね。

そんな中、主人公のように、“景色”を見ることで、感覚的なもの、いちばん大事なものは何かを思い出せる。

この物語は、作者の描写により、視界が狭くなったときに目を開けさせてくれる。そんな話です。

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