第94話 決断の行方。
さっき迄の
『「
小説投稿サイトの
そして根強くあるオレの作品の初期設定の『パクリ』疑惑。
今回佐々木咲乃はオレの新作を待たずして、新作発表を宣言。
そこには京子の意図しない『挑発』が関係した。
オレは佐々木咲乃とはバイト仲間で詩音にとっては、約束を反故にした『嫌なヤツ』だ。
詩音はオレのアカウントを使用して『
簡単に言えばオレの新作のニセ情報を意図的に呟く。
『
なぜなら『罠』だから。オレも『
『魔法少女』
それをオレが書こうと、書こうかな的な空気を漂わせれば『
しかし、それは罠。ジャンルに思い入れも、
続かない。それが詩音の狙いであり罠。
その罠はシンプルでよく『
流石に『
この策は機能する。最近の佐々木のスランプ振りをバイトの間見てるのだ、飛びつくだろう。
罠とも知らずに。
そしてスランプの中思い入れのないジャンルに挑戦し、間違いなく
『
ホントによく考えられた策。シンプルで
間違いなく
「どうかな」と。
それはオレの中の迷いを感じてのこと。
昨日、今日の佐々木のバイトでの姿は等身大の追い込まれた高校女子。
そこに『罠』か。
オレがされたこと、詩音がされたことを考えると仕返しされるのは仕方ないこと。
それが嫌ならはじめからしなければいい。
とてもシンプル。
されたくないことは、しない。しなくてもされることはあるのだ。したなら、されるだろ、当然のことだ。
そして弱ったところに追撃戦も当然のこと。それでも詩音はたずねる『どうする』と。
やろうと思えばオレを無視しても出来る。
グチッターのプロフのアイコンをアップする時にパスコードは教えた。
だからログイン出来るそれでも聞くのは―
このやり方はオレらしくない、詩音はそう感じている。
それでも『
そして、オレが実際『魔法少女』を書かないとしても、オレ自身気にすることなんてない。
ただのネット上に散乱する『つぶやき』に過ぎないのだ。
「詩音、ごめんやらない。それと―任せてほしい」
「わかった」
自分の
詩音はオレに手を汚してほしくなかったんだ。
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