爽やかな海岸線が浮かんできました。

この人は、かつて通学途中の電車で見つけて恋した人かもしれない。

あの時伝えられなかった気持ちを、青春時代の忘れ物を取り戻すために、ようやく過去から未来へ時が動き出す。

素敵なお話でした。

度々現れる鮮やかな色の表現が作者様の持ち味なのでしよう。読んでみるとなんだか私まで忘れた約束があるような気がしてしまいます。

かのウイルスのせいで引きこもってるそこのあなた。この作品の中でちょっと走ってみませんか？

初めまして。イベントに参加させていただいたご縁で、この物語に出会いました。
読み終えましたので、レビューさせていただきます。

甘酸っぱい青春の初恋。今思い出せば、もう少し勇気を出していれば何か変わったかもしれないのに、という後悔も。その彼女に出会えるかもしれないと舞い上がる気持ちも。そしてもう後悔しないという強い意志も。短い文章の中に丁寧に詰め込まれていて、とても感動しました。

あなたには、あの日忘れた青春がありませんか？　この物語は、それを思い出させてくれるかもしれませんよ。
他の皆様も是非読んでみてください。

　少し懐古調な作品である。特に、IT革命とは何とも時代を感じた。そんなさなかに営業として奮闘する主人公の姿には自然と共感するものがあった。
　それにしても、よくぞ描いたものだ。詳細本作。

静かに始まって、静かに終わるこの話にはピッタリだと思う。

自主企画『1話で俺を引き付けてくれ！』に参加していただきありがとうございます。

短編でしたので全部読ませてもらいました。

遅刻寸前の登校中に走って曲がり角でぶつかるような、そんな『動』の作品がやはりインパクトがあって引き込まれやすいですが、たまにはこの作品のような、終わったと思っていた恋が静かにまた動き始めた、『静』のような作品も… 続きを読む

正直に言えば気になる点はいくつかあります。
でもトータルで面白ければいいじゃないの。
爽やかな文章かつ疾走感のある展開で駆け抜けるように書かれた本作は読後もスッキリ爽快です。
読んだ後はコーラをゴクリと。もちろん瓶に入ったやつで。

大人の視点で封印したつもりでいても、心の奥底に眠っている黒歴史は消えないもの。
そして本人の予想もしなかった時と場所でフラッシュバックする。
読んでいる間に忘れていた似たような記憶が蘇り、懊悩してしまいました。

初々しくて、バカバカしくて、気持ちばかりが先立って……相手に伝わらない。
もどかしさのあまり想定問答を演じてみたり。
必死に近づくきっかけを考えてみたり。

忘れていたはずのあれこれが… 続きを読む

　高校時代。毎朝おなじ車両に乗っていた少女に恋をしていた主人公。引っ込み思案な彼は、少女に話しかけることもできなかったのだけれど、ある日偶然彼女の名前を知ることになって……？

　波の音をBGMに、現在と過去、妄想と現実が交錯しながら進む、すこし不思議でとびっきりピュアな初恋の物語。妄想彼女が、いい仕事してます。

そのくらい完璧な「恋」の物語です。
そして、するすると読めてしまう、読み心地の良さ！
さあ、一気に読んでしまいましょう。
とびきりの「青春」を味わえますよ。

横須賀線、真っ赤な髪、クレーム対応、妄想、古文の単語帳、絵はがき、人魚、

そして波の音…

全てがカチリとかみ合って、最高の恋物語を紡いでいきます。



君に会うために、この電車に乗る。
君の前に立てたなら、それだけで最高に特別な一日… 続きを読む

　主人公の初恋の相手である名波なぎさ。高校時代の初恋の思い出と現在とのシーンが上手く交差されていて、引っ込み思案な主人公が自分自身に問いかけてる箇所が、多くの人に響く内容になってるのではないかと思います。
　とても詩的で素晴らしい短編小説だと思います。小説を書くのは大変だと思いますが、これからも小説書くの頑張ってください。新しい小説楽しみにしてます。今回素晴らしいストーリーを読ませて頂き、本当に… 続きを読む