第598話 何故かあいさつ回り
既にお尻は治療済みのはずなのですが、どうしても違和感が残ります。
何だろうこの感覚は。
あ、僕はそう言う趣味はないですから!
「魔大陸へ渡るか。暫しの別れじゃな。」
アーダの言葉には何だか不思議な重みが感じれれます。何でだろう。
「順平さん、忘れないでね。」
えっとザーラ、何で忘れないで?
僕が忘れる訳がないよ?
そうなった場合、僕に何か異変が起こったって事なんだけど。
これはフラグ?
魔大陸に到着したらゲートですぐに戻れるのですけど?
あと不測の事態があった場合に別の大陸だと厄介なので、収納かばんも複数用意し、場合によってはゲートを普通のカバンに仕舞ってむき出しのまま持ち歩く事も考えないと。つまり筒状にして持っていく。
万が一収納かばんが使えないとなると仕舞ったものが出し入れできないので、そういう事も考慮し、普通のカバンに必要最低限の備えはしています。
武器もポーションも入れてます。
水や食料も。
あ、そんな事を思っていたら今度はアルノルトが。
「義兄!いよいよ魔大陸ですか!本当なら私も行きたいのですが、無理なので後でどんな所か教えて下さいよ!」
どうせすぐに領地の温泉に来るだろうからその時にでも。
その後も子供達にいくつか話をして戻りました。
・・・・
・・・
・・
・
「あの、私にもほしいです。」
ヘルトラウダがゲート部屋で出待ち?してました。
「ナンノコト?」
「お部屋でゆっくり・・・・はできないか。では急ぎしながらお話しましょ?」
「いや、まだ時間はあるけど・・・・ってティルザとアリアネどうしたの?」
「ヘルトラウダさんに呼ばれて。では参りましょう!時間がありませんからこれ持ってきましたから。」
ナニヲモッテキタノデスカ?
その後僕はその謎の薬で侍女さん(妻)を全員相手に奮戦しました?
何で?
いよいよ時間が来ました。
ゲートでこの大陸の一番端?魔大陸に近い場所・・・そこから若干中の比較的安全な場所に向かいます。
ポチが降りると色々刺激があるので、当然ながら住民が相当驚く事になるのでそれを考慮し少し離れた場所に出ました。
暫くするとポチの念話が届きました。
【主よ、意外と近いの。すぐに向かおう。】
結構近くに居たようです。
ほんの10分ほどでポチがやってきました。
「早かったね。」
【何を言っておるのだ?我はずっと飛び続けておったのだ。少し休ませてくれ。】
ポチは少し寝ました。
さてオイヴィですがどうしよう。
万が一の時は信頼できるオイヴィが傍に居てくれるのは大いに安心なのですが、それはオイヴィを危険に晒す事にもなるので悩みます。
「順平殿、今更置いていくとか言わぬだろうな?」
「なんでわかるの?」
「順平殿は結局女性は守る対象と考えているのだろう?」
「それは元居た国ではそんな感じだったしそれが当たり前だと思っているからね。いくらオイヴィが強くてもこの考えは今更変わらないよ。」
「そうか。だが順平殿がこっそり出発しても絶対に追いかける故、そうする事が我を危険に晒すと思ってほしい。」
そう来ましたか。
「ねえ、このどらちゃんまだ寝てるの?私あきちゃった。」
早起さんは中々我慢弱かったようです・・・・
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