第562話 目覚めない娘さん

あれから3日経ちました。

娘さんはあれからずっと意識が回復しないまま3日寝たきりです。


あまり寝たきりになると床ずれを起こしたり、筋肉が衰えるので、世話をしてくれる女性達が娘さんの体の向きを定期的に変えてくれています。


そして手足をさすったり、身体の負担がない様に動かしてくれたり。


この間に僕が何をしていたかと言えば・・・・ナニをしていました・・・・


何故か娘さんを世話してくれる女性の数が増えていき、10人を最後に数えるのを諦めました。


24時間面倒を見るので、まあそういう事なのでしょう。


そして最初は娘さんが寝かされているベッドとは違う場所で子種を提供していたのですが、一向に意識を回復しない娘さんに、何か刺激があればもしや?と尤もらしい事を言いつつ、ベッドにもう一つ、今度は大きめのベッドをいつの間にか用意してあり・・・・さすがに他の執務もあるので、ずっと娘さんにつきっきりという訳にはいかないので、離れていたのですが、戻ってみるとそこには・・・・



「では今日よりここでお情けを頂戴致します。もしかしたら音や匂い、気配に反応するかもしれませんので、どんどん試していきましょう!」


言っている事は尤もらしく聞こえますが、まさか気を失っている人の隣で致しちゃうの?

ちょっとあり得ないなあと思ったのですが、その、僕はいつのまにか拘束され、ベッドに押し倒されてしまいました。


「痛くしませんから。」


それこっちのセリフと思うのですが、ここにやってくる女性は全員処女らしいんです。


その、痛がる女性と致すのはちょっと・・・・


ですがこれには深い?理由が存在しているらしく、


公爵ほどの大貴族との間に子を授かろうとすれば、万が一他の男の子種が女の身にあってはならない。ではどうすれば?処女であればその心配がない、という事らしいんです。


うーん、何か違う気がするのですが。


別に経験豊富なお姉さんでもいいと思うのですが、駄目なんだそうです。


じゃあ妻とは問題ないの?


そう思うものの、問題ないようで、基準が分かりません・・・・


そしてその日何度目か分かりませんが、その、致している最中に・・・・


唐突に目が合いました。


そう、娘さんがじっとこっちの様子を見ていたのです。

あ、目をそらし・・・・あ、そこを見られるのはちょっと?


「あ、気が付かれたようですわ。では子種をお願いします。」


人に見られてもそのまま続けるその心意気やよ・・・・くない!

僕は手足をベッドに括り付けられていて、身動きが取れないんです。

いえ、スキルを総動員し・・・・なくても、拘束は外れるのですが、僕はもう爛れた人生を送ってしまってますから、流れに身を任すという、最低な言い訳を頭の中に入れながらすべて受け入れてしまっていました。


あ、でもずっと見られるのはちょっと?


そして娘さんがニシャアっと残念な笑みをその顔に浮かべた気がしましたが、僕は全てを出しきった後、気を失ったようです。

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