第339話 いざダンジョンへ!パート2

僕達は6名パーティでダンジョンに向かいます。

そう思っていざ出発、という段になってユハニに止められました。


「ご領主様、まさかとは思いますが、その装備でダンジョンに向かうおつもりでしょうか?」

「え?これ下手な装備より色々、いや全ての性能は上なんだよ。」

「そういう事を言っているのではございませぬ。今回は名を偽りダンジョンへ向かわるのでございますよね?今回の挑戦者は、皆そのような姿をしておりませぬ。そのお姿で向かわれれば、すぐにご領主様とバレるでしょう。」

う・・・・しまった・・・・そうだよね、普通の冒険者は、きっちり鎧を装備してるからバレないにしても変に目立つよね。


「うっかりしてたよ。仕方ない、何か今回の探索にふさわしい装備にするよ。」

何かあったかな?

まあスキルで鎧に色々な付与を施すので、どんな装備でもいいんだけどね。

結局動きを阻害しにくい、革の鎧を着こむ事に。

ただこの革・・・・革というより鱗?

ドラゴンの鱗を加工しているので、防御力で言えば、何もしなくてもそこそこあるので、どちらかといえば肌着に付与を。


こうして6人分の装備を見直し、ダンジョンへ。


・・・・

・・・

・・


まあダンジョンといっても入り口はフェンリルの巣の近くな訳で。

そして並行世界で通いなれた場所付近。


実際分岐の所へやってくると、なるほど知らない分岐がありますね。

何故並行世界で調べなかったのか、と今更ながら思います。

たらればなので今更なのですが。


そして今回、ダンジョンの入り口といわれている分岐を進んでいきます。


相変わらずわからないのがこの世界のダンジョン、明りを必要としない、つまりはダンジョン内が明るいんです。

僕のイメージとしてはランタンや松明を持って、見通しの悪い洞窟を慎重に進んでいく感じなのですが、これではぶっちゃけ拍子抜けなんです。


たぶん何らかの魔法の効果なのでしょうけど。そして明らかに人工物。

天然の洞窟ではないですね。


うーん、この明かりのエネルギーは何でしょう。


そんな事を思いながら一本道を10分ほど進むと、突然オイヴィが呼び止める。

「順平殿、この先に罠があるようだ。」

え?罠?今まで通った道と同じ感じにしか見えない。

「スキルで確認すればいい。順平殿は罠のスキルがないか?それに危険察知のスキルは?」

え?あるけれど、どうやってこのスキルで罠を見つけるの?

罠と、危険察知がある。

これを同時に展開?


すると、床と左右の壁に何か違和感が。


じっと見ると、今度は看破のスキルが発動します。

どうやら床の一部を踏むと、左右から何かが飛び出すようです。

うわ、じっと見ても床の違和感がわからないよこれ?


まあ今はスキルでどの床が駄目なのかわかるけれど。

そう思てっていると友郁が

「オイヴィさん、よくわかりましたね?」

「友郁殿、ここはダンジョンなのだ。必要なスキルを常時展開していないと、このような単純な罠すら見抜けぬ。注意してほしい。」

「うん・・・・その、ありがとう。もう少し気を付けます。」

僕も気を付けないと。

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