第334話 フェンリルの巣の調査の結果?
フェンリル・ガルム夫妻?番?の許可を得て、巣の調査を家臣の一部が行っていたようです。
3つに分岐していた場所、あそこをさらに詳しく調べた結果岩で塞がっていた場所があり、岩を除去するとダンジョンがあったようです。
え?僕聞いてないですよ?
何故ダンジョンの事が議題になっているのか。
どうやら調査という名の下、家臣になりたくて僕の領地にやってきた冒険者達が、このままでは採用される見込みが薄いと感じ・・・・新たなダンジョンというのは、その存在自体が珍しく、こうした噂はあっという間に広がり、現在多数の冒険者が挑んでいるようです。
そしてこの冒険者の中には、今現在僕の目の前にいるハールトセン子爵家と、トーンデル子爵家の息子達も挑んでいるのだとか。
何も知らない僕は、今現在ハールトセン子爵との話で知ったわけです。
「常山公爵様、ダンジョンで成果を上げれば、他の息子も家臣団に加わる事ができるというのは本当なのでしょうか?」
話の流れでそう聞いてきた子爵。
うん?どういう事?
「え?トーンデル子爵、それはどういう事でしょう?そもそもダンジョンがこの領地にあるのですか?僕は知らないんですよ。」
あ、アリアネが挙動不審です。
これはきっと知ってましたね?
まあ害がなければいいのですが。
「ええと、詳しい話を聞いても?」
そして子爵は話してくれました。
あ、面倒なのでトーンデル子爵も今は同席しています。
ティルザもいます。
そして両子爵夫妻のそれぞれ隣には、賢そうな顔つきの青年がいます。
きっと家臣に採用してほしいと、侍女さんの推薦のあった人物でしょう。
いくら貴族といっても、領地が豊かでない場合、長男以外の息子は基本独立して自ら稼がないといけないようで、兵士になるか、職人になるか、冒険者になるか。
職人は幼いころから徒弟になっていないと厳しく、現実的には兵士になるか、冒険者になるか、あまり選択肢は多くないようです。
両子爵の息子は冒険者の道を選んだようです。
そして現在、ほんの僅かな可能性に賭け、どういった脅威があるかわかっていないダンジョンに挑んでいるのだとか。
下手をすれば命にかかわるのですが、大丈夫なのでしょうか?
「これで息子らはA級パーティなのですよ。引き際はわきまえておりますし、まあそれで命を落とすような事があればそこまでだったと、そう思っております。」
ええ?確か火炎の罪がB級パーティだったはずなので、彼らより実力があるという事ですか。
因みに男性4名、女性2名のパーティらしいです。
あ、侍女さんの姉妹も冒険者なんだ。
しかし、ダンジョンで何らかの成果があれば家臣に加えるの?
基準がわからないよ、ユハニ。
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