第161話 ゴンザレス、トビー・ビーチェが子分に?

ギルドのおじさんが提示してきた金貨は・・・・

あれ?大きい?


大金貨1枚(1、000、000円・・・・つまり百万円)・・・・え?こんなにするの?

僕が驚いていると・・・・


「あ、もしかして白金貨だったか?すまん・・・・」


え?僕が高すぎる金額に驚いているのを、低すぎると勘違いしたようだ。

「あ、ええと、いいんですか?こんなに貰っても?」


「いや何を言ってるんだ、こいつの手、粉々だったじゃないか。あんなの治そうと思えば数か月かかる。その間あいつは冒険に出られない。それを思えば、大金貨1枚で済ませられるんだ・・・・まあ、暫くは娼館通いはやめてもらわねば、酒もだが・・・・」


・・・・今さらっと凄い事を・・・・


「あ、その、ありがとう・・・・私がこんなマッチョじゃなけりゃあねえ・・・・身体で返すんだが・・・・まあそんな美人連れてるようじゃ、間に合ってるな。」


友郁が僕にくっついてきます。

「ええ、私で間に合ってるんですよ、順平さんは!」


「ははは!これはいい!お似合いのカップルじゃないか!まあ取って食う訳じゃないからさ・・・・さて・・・・君、なんか隠してそうだけど・・・・かなり強いね?」


そうなのかな?


「そうなんですか?自覚がないけど・・・・」


「ふふ。詮索はしないさ、それがルールってなもんでさ・・・・さて・・・・あほのゴンザレスと・・・・トビー、あんたしれっと俺関係ねえって顔したな?」


「あ・・・・姉さん、何でオラっちも?」


「あんた止めなかったろ?むしろあおった?この女性をあんたもそういう目で見てたじゃないか!」


「そ・・・・その・・・・ごめんなさい!」


まあいいんですけどね・・・・


「あの、まあこの件はどうでもいいのですよ、それより僕達宿を探してるんです。」


「よかったなトビー。あ、私も含め、今後こき使ってくれ。止めなかったのは私の落ち度でもあるしさ。」

「はあ・・・・まあ別に気にしてませんから。あ、じゃあ宿教えてくれませんか?あ、ギルドの方・・・・申し訳ないけど、これ細かく・・・・金貨9枚、小金貨9枚、残りは銀貨10枚かな?」


「ああ・・・・大金貨なんて不便だな、確かに。わかった・・・・」


おじさんは両替に向かってくれました。


そして・・・・


「あ、すまないね。どんな宿がいいんだい?今金あるんだろ?良い所に泊まれば安心だけど?」


安全は確かに・・・・まあ、フェンリルがいる時点で問題なさそうですが。


「ええと、風呂に入りたいんです。」


「え?あんたら貴族か、どっかの商家の金持ちだったのかい?」


「え?風呂は・・・・入るでしょ?」


「いや何言ってんの?風呂なんて普通月に数回じゃないか?夏はまあ、湖や川で洗えばいいけどさ、冬はタライに水入れて、タオルに水を含ませて洗う程度じゃない?」


そうなのかな?

そう言えば僕は、普通の人の暮らしを知らなかった・・・・

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