第130話 暴走に気が付いていない・・・・
「ちょっと!常山さんどうしたの?貴方こんな事を人前でする人じゃないでしょ?」
「そうだね柚奈。」
僕は泉をその場に座らせ、柚奈の方に歩きます。
「何か目が変よ?どうしたの?」
「どうしたのって・・・・綺麗な顔してますよね柚奈は。」
「え?それ今言う事な・・・・む・・・・」
そのおしゃべりな口はふさいでしまいましょうね。
僕は背の高い柚奈の頭に手を回し、僕の頭と同じ高さになるように無理やり引っ張り、口づけをします。
何だかこう、自分より背の高い女性を従えさせてるって何だか興奮しますね。
既にあそこは大洪水じゃないですか・・・・
「駄目・・・・感じちゃうう・・・・」
「ちょちょっと!ストップよ順平さん・・・・って本当に同一人物?」
「あ、みずか・・・・君は小さくてかわいいよね・・・・だけどその・・・・それが魅力なんだけどね・・・・」
後ずさるみずか。
「それ誉め言葉なのかな?ちょっと冷静になろっか?何だか暴走してるよ?そんな順平さん、好きになれないなあ?」
「そうかい?でも・・・・僕は我慢ができないよ?しようよ?」
僕は思わずみずかを抱きしめ、口づけをします。
「こらやめてって・・・・舌入れないで!それに私胸そんなにないんだから、そんな風にされると痛いのよ?」
そして僕はみずかに突き飛ばされます。
「今よ!」
・・・・僕は何か足に引っ掛けられた感覚があると思ったら、いつの間にか天井を見上げてました。
そして・・・・何かの臭いを嗅がされたようです。
僕は・・・・何だかどうでもよくなった気分です。面倒です・・・・もう寝よう・・・・
「どうしたのでしょう?人前では決してこんな事をする人じゃないんですよ?先輩って。」
「あの世界で十分わかってるから。昨晩の出来事で何か身体か精神に負担があったんじゃ?」
「そのように見受けられるわ。明らかに暴走してたから。」
「でも・・・・気持ちよかった・・・・」
「ええ・・・・でもちゃんと順番を守らないと、あの子に会えないのよね・・・・」
「そうなのよね・・・・」
「あの、常山さんどうしちゃったんですか?まだ出会って日がそれほど経ってないけれど、あれじゃあ他の男とおんなじですよ?」
「いえ!それは違うわ伊知地さん。」
「何が違うんですか?」
「だって・・・・あんな事を人前でされて・・・・私達、嬉しかったのよ?あの堅物常山さんが、あんなふうに積極的になったんだから。」
「それ積極的と絶対違う・・・・」
・・・・何があったのでしょう・・・・
それに・・・・どうして僕は人前であんな事を?
僕はこんな屑だったのでしょうか?
常山順平は未だ気が付いていなかったが、並行世界で得たスキルはそのまま今の自分の能力になった訳だが・・・・
受け入れる肉体に変化はなく、そんな中大量のスキルがいきなり入り込み・・・・
精神と肉体の調和が崩れ、欲望を押さえられなくなっているという現実。
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